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プラチナ★シンガーズ演奏会、終演!

プラチナ★シンガーズは、入団資格が「65歳以上」!!
人生経験豊富な方々による合唱団さんなのです。
モーツァルトのレクイエムでソリストを務めさせていただきました。
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レクイエム。
以前はレクイエムってどこか他人事だったように思います。
亡くなられた方を思いつつ自身の人生の終わりを思わずにはいられない、
そういうテキストであり、そういう音楽。
そして終わりを思うからこそ、今の自分に思いは向かう。
自分なりに、いろいろ考えながらも、
今を精一杯積み重ねていくしかない。

気心知れたメンバーと充実のアンサンブルをすることができて
幸せでした。
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演奏会後半は團伊玖磨作曲「筑後川」。
もともとはピアノ伴奏による合唱曲ですが、
オーケストラ伴奏版もあったとは。
「筑後川」は全5曲で構成されているのですが
私が卒業した中学校では、卒業式に「筑後川」の終曲である「河口」を歌う伝統がありまして、
中学生のころから「河口」だけは知っていたのですよね。
まさか、ずっと時を経て、こんな風にあの曲に再会できるなんて。

あの頃から「いい曲だ〜」と思ってはいましたが、
やはり人生の紆余曲折を経験していらした方々が歌う「筑後川」は、本当に心に沁みました。
純粋に、合唱団の皆様が羨ましくなりました。
いつだって、いつからだって挑戦できるということ。
ご自身の体調とか、ご家庭やいろんな環境でのあれこれや、
歌うということとの向き合い方とか…
日々 刻々と変わっていく諸々と折り合いをつけながらよりよく歌うというのは、
簡単なことではありません。
そういう中でも「今発するこのひと声に魂を込めよう」という情熱。
その姿勢…忘れてはいけないこと。

私は「筑後川」でひと声だけソロがありまして、
舞台上の特等席でずっと聴かせていただきました。
とーっても緊張していたのですが、
そうだ、合唱の皆様からバトンを受け取るんだ、と思えたら、落ち着いて歌うことができました。
幸せでした。

自分はまだまだ甘い…いろいろ、手綱を締め直そう と
前向きな力をいただいた、本当に幸せなプロジェクトでした。
全身全霊で我々を導いてくださったマエストロ、
素敵なソリストの皆様、
エネルギーを下さった合唱団の皆様、
事務局の方々はじめお世話になりました皆様、
ありがとうございました。

カーテンコールの様子。
合唱団は230人!だそうです。
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by takahashi_chiharu | 2017-10-08 06:56 | 演奏会記 | Comments(0)