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本日!バッハ・コレギウム・ジャパン「ヨハネ受難曲」@東京オペラシティ

今日は、キリスト教世界でいうところの、「聖金曜日」。
キリストが十字架にかけられたこと(受難)を憶える日です。

今夜は、バッハ・コレギウム・ジャパンの「ヨハネ受難曲」に出演します。
昨日は、GPということでひととおり通して演奏したのですが

とても冷静でいられない。
心がざわざわする。
音楽がもたらすざわめき。
揺さぶられる。
マタイも大好きだけど、
ヨハネは、マタイとは全く違う質の、心の震え。

しかしそれでちゃんと歌えないのは嫌だしダメだと思うので、
落ち着いて、やるべきことを全力でやりたいと思います。

ソリストは、とても人間臭い歌を歌う人ばかり。
素晴らしいです。
本当に血の通った歌を歌われる方々。


今夜は、昨日よりもっといい仕事ができますように。


今回の「ヨハネ」公演に際して、鈴木雅明先生がコメントを寄せていらっしゃいます。
ヨハネ受難曲について、わかりやすくお話されているので
「受難曲ってなあに?」という方にも、おすすめ。
このお話の中で、雅明先生は

「受難曲は、心の中と外とに働きかける、立体的な音楽」
であると仰っているのですが

それって、
私が歌曲を歌うのが大好きなのとまったく同じ理由。
自分のこころに問いかける。照らし合わせる。心を寄せることができる。

…そうなのです、だから私のこころはこんなにもざわざわするのです。

ぜひ皆様にも体験していただきたいです。
聖金曜日の、ヨハネ受難曲。

本日の公演には、まだ残席があるようですよ(A,B席のみ)。
当日券、出るようです!
18:00より、会場入り口付近、当日券受付にて発売予定とのこと。

*なお、3/30(土)の彩の国さいたま芸術劇場での公演は完売とのことです。ご注意ください。

本日!バッハ・コレギウム・ジャパン「ヨハネ受難曲」@東京オペラシティ_f0232910_820787.png

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東京オペラシティ・コンサートホール
18:30開場/19:00開演

J. S. バッハ《ヨハネ受難曲》BWV 245

鈴木 雅明〈指 揮〉
ジョアン・ラン〈ソプラノ〉
青木 洋也〈カウンターテナー〉 
ゲルト・テュルク〈テノール/エヴァンゲリスト〉 
ドミニク・ヴェルナー〈バス/イエス〉
バッハ・コレギウム・ジャパン〈合唱・管弦楽〉
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by takahashi_chiharu | 2013-03-29 08:21 | リハーサル日記 | Comments(2)

Commented by せいちゃん at 2013-04-01 22:14 x
こんばんは。私はさいたま芸術劇場の公演を聴かせて頂きました。期待通りの心のこもった最高の演奏でした。冒頭の合唱の充実ぶり、ソリストの表情豊かなアリア、ゲルト・テュルクさんのペテロの否認の奈落の底へおちるような表現、カウンターテナーの青木洋也さんの格調高い歌唱、ジョアン・ランさんの天駆けるような素晴らしい声、イエスの心からにじみ出るような語り、合唱の皆さんのコラールでも、メリハリがきっちりきいていて心打たれるものがありました。特に終曲で、テュルクさんも加わってのコラールは救われる思いが致しました。昨年はマタイ(オペラシティ)、そして今年のヨハネ、鈴木雅明さんとBCJの演奏をきけることは誠に人生の幸せそのものです。
Commented by takahashi_chiharu at 2013-04-02 12:28
>せいちゃん様
いらっしゃいませ!コメントありがとうございます。

ヨハネ、本当に素晴らしい作品ですよね。
演奏に参加しながら、自分自身も大きな感動に包まれていました。
こちらこそ、そのように演奏を聴いてくださる方がいらっしゃることは
本当に励みになります。ありがとうございます。

今年はこのあと、5月、7月、9月と定期演奏会が続きますし、
さいたま芸術劇場では12月にモーツァルトの「レクイエム」を演奏いたします。
また、会場に足をお運びいただければ幸いです♪