飛騨行き2011 その2

さてさて、リハーサル後半戦。
ここで、合唱団の皆様、オケの全メンバーが集合しました。

1年ぶりの、フェリーチェ音楽院ファミリーの皆様とご対面であります。
オーケストラは長尾先生ご夫妻のお弟子さんが多くを占め、
合唱団は去年のモーツァルト「レクイエム」から
引き続き参加してくださった方が多かったのかな?
フォーレのレクイエムも、モーツァルトのレクイエムに負けず劣らずの難しさだと思いますが
よく仕上げていらっしゃいました。
ソリストお二人のお歌も、さすがの仕上がり。

そして、私のメインとしては・・・
作曲家・柴田恭男さん作曲による
「薄墨桜」。
これは、もともとピアノ伴奏の歌曲であったものを、
今回の、この演奏会のために、
テノール・アルトのソリスト+合唱+オーケストラのための作品へと
編曲してくださったのでした・・・!!!

今回の演奏会のメインはフォーレの「レクイエム」。
しかし、この作品では、ソリストはソプラノとバリトンのみ。
フェリーチェの長尾先生は、私と、テノールの古澤泉さんのことを気にかけてくださり
テノールとアルトでデュエットできて、フォーレとカップリングするのに良い曲は・・・と
いろいろ探しましたが、ぴんとくるものが見つからず・・・
そうこうしているうちに、長尾みはる先生が、柴田先生とのご縁から
今回のことをご相談してくださったのでした!

私にも参加させてくださるために、わざわざ、
テノール・アルトのソリスト+合唱+オーケストラのための作品 の編曲を
依頼してくださるなんて。。。
本当に、感謝してもし足りません。。ありがとうございました!!!

リハーサルには柴田先生もおいでくださり。

「薄墨桜(うすずみざくら)」とは、
岐阜県本巣市根尾(旧根尾村)にある、樹齢1500年と言われるすばらしい桜の木のこと。
今回うかがった高山よりもずいぶん南にありますね。
1500年の桜の命の中で、何度か
「命の炎が燃え尽きようとした(「薄墨桜」の歌詞より)」のだそうです。
そのたびに、地元の方々の手厚い手入れによってよみがえり、
今も花を咲かせているのだそうです。
その、何度も命をよみがえらせて、たくましく生きている桜の姿が
大災害に見舞われた方々への、励ましのメッセージにもなるのではないか、と
柴田先生が、今年、このタイミングで行われる演奏会のために
編曲してくださったのだそうです。

「薄墨桜」、名前は聞いたことがありましたが・・・
咲いているところを、見てみたいなぁ。


というわけで。
復興へのエールでもあり、岐阜の方々にとっては地元の宝でもある
いろんな思いのこもった「薄墨桜」、
この日、初めてオケ版の音が鳴ったわけです・・・

私は、事前にピアノ伴奏歌曲バージョン(+合唱パートつき)の楽譜をいただいていて、
それで練習していましたが
オケ版は、ピアノ版をはるかに超える豪華で壮大な曲へと
生まれ変わっていました・・・!!
随所に入るヴァイオリンのソロ、
弦楽器に管楽器、打楽器も入り、声部が一気に増えて、
合唱の方々の声も豊かに響き・・・

私が見ている楽譜と、今鳴っている音の、ギャップが・・・!!
と、少々戸惑いました。
小節数は同じわけですが、耳に入る印象はずいぶん変わります。

私たちは普段、オペラやオラトリオなどの、オーケストラを伴う作品を歌うとき、
ピアノで伴奏できるようになっている楽譜をみて歌いますが、
もともとオーケストラで演奏された状態を、CDなどで聴いて知っているので
容易に想像することができるわけですが、
まったく初めて聴くと、やはり面食らいますね。。。
まぁ、あのとき舞台上にいた方のほとんどが、そういう状態だったのではないかと
思いますが。。。

で、ひとつ可笑しかったのが
曲の途中で、1箇所だけ
どうしても音が取りづらいなぁ。。。と感じている箇所があって。
おかしいなぁ・・・合唱の皆様からも、オケの中からも音を拾いづらい。。。と思った箇所を、
練習終わって、ホテルのお部屋に帰って録音聴いてみました。
そしたら・・・
フルートさんが、私が歌うべき音を、高らかに鳴らして下さっていたではないですか(爆)
手掛かりになりそうな音を探すうちに、自分が勝手に耳を塞いでいたんですね。
ピアノ伴奏譜を見つつオケを聴く、という目と耳のギャップ、
目の錯覚もあると思いますが
ピアノ譜では、その音を歌う時には私と同じ音は鳴らないはず(書かれていない)だったので
「私の声が鳴って初めて和音が成立するのか?」と思っていたら、
オケ版では見事に補完されていたわけで。

いやー、思い込みって怖いですね、
譜面から読み取った思い込みにつられて、
自分勝手に聴きたい音を選別してる自分の耳にびっくりしたし、
人間の体って面白いと思いました(笑)
聴こうとしないと、音って入ってこないものなんですね。
テレビを夢中で見てて、「ごはんだよ!」って何度も呼ばれても聞こえてなかった
小学生のころを思い出しました(笑)

問題解決!
これで明日はバッチリ、のはず!

その3に続く。
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by takahashi_chiharu | 2011-12-14 18:12 | 旅日記2011 | Comments(0)