やっぱり、特別

夕方、BSプレミアムを何気なく見ていたら「名曲探偵アマデウス」をやってまして。
マーラーの交響曲第2番「復活」を取り上げていました。

この作品への愛については、
4月に歌わせていただいたチャリティコンサート、のお知らせのときにも書きましたが
アルトソロの「原光」だけでなく、交響曲として、まるごと好きなのです。
特に好きなのは、第5楽章後半から始まり、フィナーレを飾る声楽の部分。
「復活」という副題が示すとおり、
人の死と復活について(元の詩ではキリストの復活について語っている)歌われます。


よみがえる、おまえはよみがえるだろう・・・
おまえは何も失ってはいない、
おまえが憧れ、愛し、争ったものはすべておまえのもの、
空しく生き、苦しんだのではない!

わたしは死ぬ、生きるために!
よみがえる、そうだ、おまえはよみがえるのだ
おまえを打ち続けてきたもの(鼓動するいのち)が
神のもとへとおまえを運んでいくだろう!



ちょっと要約しましたが。
オーケストラが巻き起こす音の嵐の過ぎ去った後で、この「復活」についての詩が
男声合唱の、つぶやきにも似た小さな声で語られ始め
見る間に力強く、輝かしく歌い上げられていくのです。
エンディングは「よみがえる、おまえはよみがえるのだ・・・」と
ソリスト合唱ひとつになっての高らかな宣言。
ほんとうに、なんて大きなものに私たちは包まれているんだろう・・・!!と
何度聴いても、温かい感動で胸がいっぱいになります。

折りしも今日は、震災から5ヶ月。
あの日絶たれてしまった多くの命も
きっときっと、様々な形でよみがえっていると、思います。
今を生きている人たちの心の中に。
かつてその人が手がけていたお仕事や、趣味や、いろんな活動の中に。
これからを考え、行動していかないといけない、私たちみんなの中に。

そんなことを考えながら聴いていたら
涙が止まらなくなってしまいました・・・


やっぱり、私にとってこの曲は特別です。

by takahashi_chiharu | 2011-08-11 22:03 | 行った聴いた見た読んだ | Comments(0)