波多野睦美パーセル歌曲集コンサート「ソリチュード」
一度、生で聴いてみたかったのです。
小さなホールで、ハープシコードとのコンサートをされる
しかもお題はパーセルということで
ちょうど英語の歌に取り組んでいたところでもあり
行ってきました。横浜へ。
「ソリチュード」というタイトルのついたコンサート・ツアー、
プログラムの中でこのタイトルのつけられた曲も歌われましたが
その「孤独」は、とても前向きで、透明感のあるものでした。
プログラムの組み方も
いろんなキャラクターの曲がありながら、関連性があって
素敵だなぁと思いました。
パーセルの曲たち
甘さも、切なさも、狂気も、艶も、絶望も
自然に、自由に語られて
聴いている私たちも、いろんなところへ運ばれていって
うーん、
その世界、その声、その色は
どこから出てくるんだろう・・・
と
いろいろ考えちゃいました。
それくらい、
どこにもよどみがなくて
自然で、自由で。
ちょっぴりでいい
エッセンスを一滴、いただきたいなぁ。
ディテールの真似は、危険なのです。
もう何年か前に
私の大好きなメゾソプラノ歌手の
アンネ・ゾフィー・フォン・オッターのリサイタルを聴きに行きましたが
波多野さんとオッターは、肩の力の抜け具合が似ているなぁ、と思いました。
素晴らしい歌や音楽を聴いても
ついつい自分のことにつなげて考えてしまう。
因果なものです。
帰り道、
今日の昼間に伺ったレッスンや合わせの録音を聞いてみると・・・
なんという不自然、なんという不自由。
ああ。
・・・しかしここからやるしかないのであります。
っていうか比べること自体がおこがましいというか図々しいんですけどね(笑)
自分が「素敵だなぁ」と思える演奏を聴いて、
自分の演奏はこういうとこがダメだなぁ、と自覚して
いろんなやりかたで、なんとか、素敵だと思える方向に近づけていく。
やりつづければ、きっとどこかがちょっぴりづつ変わっていくと信じて。
by takahashi_chiharu | 2011-02-08 23:35 | 行った聴いた見た読んだ | Comments(2)
ご無沙汰しています。
アメリカ、行きます♪
よろしくお願いいたします☆