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大竹しのぶさん。

いま、NHKで大竹しのぶさんのドキュメンタリーを観ていました。

【ヒューマンドキュメンタリー「大竹しのぶ 50歳からの私(わたし)」】

天才肌の役者さん。
「奇跡の人」のヘレン・ケラー役をはじめ
役の人格が乗り移ったかのように演じる、すばらしい女優さん。

と、思っていました。

大竹さんは、演じていてわからない部分があると、
いつもいつもいつも、台本を読み返していました。
どうしてこの台詞を言うのか。
どんな気持ちで言うのか。
なぜこの反応が起きるのか。
何に対して反応しているのか。

繰り返し台本を読んで、演出家と話して、
そしてまた演じる。

そうやって、「演じる人の脳をイメージして、そこに行く」んだそうです。
すると、歩き方も自然と変わって、
「こうやって・・・こうやって・・・歩く、かな」
なーんて考えずくで歩くのではなく、
逆に、体に
「この人はそうやって歩くんだー」って教えられるんですって。

そうやって、「その役として、その人として生きるのが、仕事だと思うんですけど」
って。

積み重ねて、爆発させる。
ただ「天才」なだけじゃないんだな。

すごいなぁ・・・


でも、役者さんと歌い手では、ちょっと違うのかなー。
歌う私は、私であって私でない。とは思うけど
私以外の何者でもない。

ややこしいですね。


役者として、女性として、お母さんとして
とにかくニコニコと楽しくしてる大竹さんを見て
いいなぁーあこがれるなぁー
なんて思っていましたら、番組の最後に

「気持ちって、きりがないですよね。
 心を開いて、丸裸になって、憎んだり愛したり、どこまでいくかわからないから
 お芝居って楽しいんだと思います。
 心を開いてない役者さんのお芝居なんて、つまらないじゃないですか。」

って仰っていて。

それだ。
大竹さんは台本を、私は楽譜を何度も見かえして
「そこに行く」。
心を開いて、どこまでも行く。

かっこいいなぁ。
私も、かっこよく年を取りたいです。


そして今は綾戸智恵さんの「Songs」観てます。
けっこうテレビっ子な私です。

明日は合わせです♪

by takahashi_chiharu | 2010-05-05 23:06 | 行った聴いた見た読んだ | Comments(0)