バッハ・コレギウム・ジャパン「マタイ受難曲」@彩の国さいたま芸術劇場
今日は、与野本町(さいたま市)にある
彩の国さいたま芸術劇場の音楽ホールでの演奏でした。
今週は、毎日ここでお稽古が行われていたので、響きに慣れていたというのもあり
昨日よりも、リラックスして本番を迎えることが出来たと思います。
彩の国のホールは、客席数600席ほど。
響きも柔らかく、お客様を身近に感じることができて、力まずに歌える
とても良いホールです。
そのおかげかどうかはわかりませんが、
ソリストさんたちは、昨日にも増して自由闊達に表現していたなぁ・・・
いい意味で「人間臭い」というのか、
どのソリストさんも、みんな
熱い血が通っているんだ、というのがバンバン伝わってくるような歌をうたってました。
またしても、舞台上にいるにも関わらず、ポロポロと涙が。。。
楽器の皆様の熱演も、本当にすばらしかった。
すばらしい方ばかりで、自分も舞台上にいるということを忘れそうになるくらい
うっとりと聴き惚れてばかり・・・だったのですが、特に挙げるとすれば
アルトのアリア「Erbarme dich」での若松夏美さんのソロ、
そしてバスのアリア「Gebt mir meinem Jesum wieder」での高田あずみさんのソロ。
見ていると、お二人とも本当にしなやかに自由に弾いていらっしゃる。
夏美さんの切々と歌う旋律も、あずみさんの威厳さえ感じさせる弓さばきも
そのニュートラルな体の状態から来ているように感じます。
ああ、決して欲をかくのではなく
でも積極的に、「攻め」の表現をしたいなぁ。
私もいつか、「マタイ」でアルトソロ歌いたいなぁ~♪
そして今年の「マタイ」では、最後の曲が終わったあとに
Jacob Handl(1550-1591)の「Ecce quomodo moritur」というアカペラの曲を歌いました。
私が知る限り始めての試み。
興奮をおさめて、静かに終わる「マタイ」もいいものですね。
・・・ずっと熱いテンションで歌い続けてきた我々にとっては
ちょっぴりスリリング、気持ちよく集中するひととき、なのですが・・・
気が付けば桜が満開。
少しでもお花が長くもちますように・・・
by takahashi_chiharu | 2010-04-04 00:19 | 演奏会記 | Comments(2)
こちらでも、Osterにあわせて昨日、Matthaeuspassionの演奏の様子をTVで見ることが出来ました。いろいろと考えてしまうこの頃、ただただ美しい音楽に感動。意図的に何かをするのではなく、ニュートラルな体や精神の状態で居ることの愛しさや尊さを感じました。
桜の季節だね。圧倒されるような桜の美しさ、日本が誇れる美だと最近思います。 見たいな^^
コメントありがと♪
日本はこの週末が桜の見ごろだったけど、
冬に戻ったみたいに寒くて。。。
まさに花冷えでした。
そちらのMattaeusは今年も豪華メンバーだったんだろうねぇ。
そちらは日常にちゃんとOsterの行事が入っているものね。
またうさちゃんグッズが出回る季節だね♪