またブログをサボってしまいました。。
あちこちのSNSに顔を出しているのでなかなかこちらまで辿り着かず。。すみません。
前回の記事投稿の後、なつやすみポケットコンサートはおかげさまで無事終演し
BCJのシューベルトプロジェクトも大変楽しく充実の演奏となりました!
そして気づけば10月。。
連休初日の10/8(土)、東京純心大学江角記念講堂にて、米沢陽子さんのレクチャーコンサートが終演しました。
私はドヴォルザーク「聖書の歌」全10曲と、マーラー「Urlicht(原光)」を歌いました。
朝倉蒼生先生門下の先輩でドヴォルザークをご専門にされていた枝野(四方)朝子さんが「聖書の歌」を演奏された際に拝聴して、いい曲だなぁ私もいつか歌ってみたいなーと思ってからどれくらいの年月が経ったのでしょう…
以前陽子さんとご一緒した時に「聖書の歌」の話をしたことがあったのですが、そのことをすっかり忘れていたところに今回のお話をいただき、
次回いつ歌えるかなんてわからないのだから、どうせやるならチェコ語で頑張るか!と、
指揮者の根本卓也さんに発音を教えてもらって、ちまちまと勉強してきました。
クリスチャンではない私には、ドヴォルザークが選んだ詩編のテキストが、最初は雲を掴むような心地で、あまりピンときませんでした。
陽子さんが以前書かれた解説に「嘆きと讃美」というお言葉があり、またいくつか本を読むうちに、苦難の歴史と生活の実感から来ている言葉たちなのかなと思うようになりました。
様々な色合いの嘆きと悲哀、そして主が共にいる安心感や輝かしい賛美。
私はいまありがたいことに生きるか死ぬかみたいな生活の苦労はないですが(紛争地域に住むとか、とんでもない生活苦とか)、
「聖書の歌」に出てくるいくつかのテキストは、心の危機だったり孤独に苛まれる様子が描かれていて、現代の人でも理解できるのではないかと思いました。
チェコ語のテキストを暗譜するのは流石に怖かったので楽譜を持って、なるべく詩編の言葉を朗読してお伝えするように、語るつもりで…と思いましたが
そこはやはり気持ちが入ってしまいますね(笑)
「Urlicht」はとても久しぶりに歌いましたが、その時々で様々な気持ちを載せることができる曲ですね。これも歌えて嬉しかったです。
本番では、リアルではお久しぶりにお会いする方々に聴いていただけてとっても嬉しかったです!!
本番後にご挨拶できたのも嬉しかったです。
ほんとにこのままコロナが収束していってほしい…
実はBCJのシューベルトプロジェクトが終わってから体調を崩していて、本番間に合うかギリギリで、合わせの回数も減らしていただいて陽子さんにはご迷惑をおかけしました。
それでも本番とても上手くいったのは、陽子さんがわたしの歌をとてもよく聴いてくださったことと、
昨日のあの空間が「護られて」いたように感じられてわりと落ち着いて集中して歌えたからだと思います。感謝。
もー本当にこのごろは健康に声が出せたらそれが何より一番ありがたい。。
私は「○○は風邪ひかない」の人だと思っていたのになぁ。
子育てが始まってからは、なかなかリサイタル的なことをする気力体力がなく、
リートを少しまとめて歌わせていただいたり、宗教曲のソリストを務めたりということはありましたが、
今回は分量からいったらリサイタルのプログラムの半分くらいの量で、
ここ数年で一番たくさん、一人で歌ったと思います(暗譜はしなかったけど、慣れないチェコ語で)。
やっとここまできたなぁ。
陽子さん、お世話になりました皆様、聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました!