BCJマタイツアー2017、終演!

名古屋、東京、さいたま、松本 と
4日連続公演が終演いたしました。
改めて、
こうして公演に参加できたことに感謝です。
お世話になりました皆様、本当にありがとうございました!
また、どの会場でも たくさんのお客様が、我々とご一緒にあの場の空気を作ってくださったことに、感謝いたします。

4日連続でしたが、それぞれに味わいの違う公演でした。
やはり 演奏は生き物、一期一会。

私は「マタイ」を歌うと、舞台上で毎回、
いろんなことやいろんな人そして自分の中のいろんな気持ちに想いを馳せることになるのですが
(実際、音楽とテキストがそうさせるように出来ているからなのですが)
それが本当にとてもいい時間でもあるのです。

聖金曜日、オペラシティでの公演では
バスのアリア「Mache dich, mein Herze, rein(おのれを潔めよ、わが心よ)」に
眼を開かされる思いでした。
今まで長年、「清々しい曲だなぁ」と思っては来ましたが、
復活への希望の眼差しだけの曲ではなく、
人を看取る話をしている、壮絶な覚悟の歌なのだ、と
ほとんど初めて解りました。

大切な人の死を受け止める覚悟、
ひとりの人の最後の最後までもを受け入れる心を造ろう、と
自分自身に言い聞かせる歌。
それってとても辛いことだと思いますが
その肚が決まることから来る清らかさなのだと
腑に落ちたと言いますか。

また今日の松本公演では、
思いがけず、自分の心の中のかなり奥深いところと向き合う時間となりました。

私と関わって下さるすべての方に感謝して、
自分を認め、開いた心で また頑張っていこう。
そう思いながら終曲を歌いました。

いやー 凄いなマタイ。

このように、「様々なことに想いを馳せることができる」のが、
私にとってはマタイ受難曲の大きな魅力のひとつなのですが
今年は、お客様のご感想を伺った中に
私と同じように、いろいろと想いを巡らせながらお聴きになった方もいらしたようで

伝わってるんだな。
嬉しかったです。

また 来年の受難節に何を感じるか
その時を楽しみに、今年度も頑張ってまいります!

オペラシティにて。
今年度のBCJプログラム、表紙は緑の文字。好きな色♪
そしてバックステージパスは、オペラシティ20周年記念仕様!
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松本での終演ショット。
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おまけ。
お仕事を頑張るにあたり 投入したガソリン。
きしめんと、久しぶりのひつまぶし!
すごーく 元気でました♡
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そして、松本への旅では、
再び、満開の桜に会えました♪
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ミュージシャンは、旅人。
って誰かが言っていたような。




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# by takahashi_chiharu | 2017-04-16 22:31 | 演奏会記 | Comments(0)

昨日。

昨日のお昼間は、ゆっくりランチしてから
前から行きたいと思っていた東京都庭園美術館に行きました。
思っていた以上に素敵な空間でした。
建物は基本的にはすっきりとしたアール・デコなのだけど、
ふんだんに自然を取り入れたデザインでもあり。
お庭も良かった。
大きくのびのびと枝を広げた木々がしっとりと春の雨に濡れていました。
穏やか。
並河靖之の七宝展も素晴らしかった。
明治の人々の、背水の陣的な、技能への取り組み。

玄関からの眺め。こういうの、なにげないようでいて計算された美、なのでしょう。
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そして夕方からはBCJマタイの合唱リハへ。
やはり、年ごとに味わいは変わるようです。
どっぷり一週間、体調に気をつけて頑張ろう。

木曜日の名古屋から4公演ですが、
彩の国や松本はすでに完売もしくは予定枚数終了と聞いております。
名古屋と東京オペラシティは、まだお席あるようです。
おいでになる皆様はどうぞお楽しみに。
ご関係の皆様、松本までよろしくお願いいたします!

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# by takahashi_chiharu | 2017-04-10 08:09 | 日々のこと | Comments(2)

さくっとお花見

昨日は録音のお仕事。
予定よりも早く終わったし、帰宅中にどんどん晴れてきたし…
今日しかないかも!と思い、
近所でさくっとお花見してきました。

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皆様は、お花見 できましたか?
この週末はお天気良くないようですが、
散りゆく桜も、また良いものですよね。

季節の変わり目、どうぞご自愛を。


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# by takahashi_chiharu | 2017-04-08 09:33 | 日々のこと | Comments(0)

ヨコハマタイ終演♪

横浜みなとみらいホールでのBCJ「マタイ受難曲」、終演。
大勢のお客様にお立ち会いいただけて、ありがたいことです。

…今までにない感じ、だなぁ。歌い終えて。
たぶんいいことだと思う。

マタイの中で一番好きなアリアKomm, süßer Kreuzを聴きながら、
これはWolfのWunden trägst du, mein Geliebterで、
イエスが語る部分と通じる世界観だなぁと思っていた。
静かに、自らに言い聞かすように「(苦痛を/十字架を)担おう」と語る感じが。

季節の空気感を肌で感じられたこと、
そしてこんな風に関係性の高い作品同士の繋がりを見いだせること。
やっぱり「うたごよみ」やって良かったと思う。
と同時にWolfはまた歌いたいな。

素晴らしい方々とご一緒できていること、
その中に私にも役割を与えていただいていること、
いつもながら感謝です(*´꒳`*)
いろんな方の、それぞれの素晴らしいところが発揮されてるなーと思って
舞台の上で幸せでした。

一期一会のマタイ。
謙虚に、真摯に、柔軟に
自分のやるべきことをやっていきたい、と改めて思えた
横浜マタイでした。

来月も、マタイ。
4日連続公演があります。
また、新たなドラマを楽しみに。
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# by takahashi_chiharu | 2017-03-26 08:43 | 演奏会記 | Comments(0)

「うたごよみ」こぼれ話。

「うたごよみ」で選曲した歌について、ちょっとだけ振り返り。

まず、コンサートのメインとして考えた
ヴォルフの「スペイン歌曲集(宗教歌曲集)」ですが
3曲目に歌った
「Mühvoll komm' ich und beladen(重荷を負い、苦労の末に私は来ました)」。
この曲は、芸大の学部を卒業するときに
卒業試験で歌った曲です。
今は亡き恩師が選んでくださった曲。

その当時は、
先生に「この曲はどう?」と仰っていただくまでこの曲のことは知らなかったのですが
歌ったとたんにものすごく好きになって
まさに「ハマった」曲。
昔のことすぎてよく覚えていないけど、
とにかく必死で歌っていた、と思う。
「ひたすらな祈り」のエネルギーに追いつこうと、必死で。

あの当時は、
この曲が「宗教歌曲」と銘打たれていることもあんまり意識できてなかったと思うし、
キリスト教では春に受難節(四旬節)があり、
春はキリストの受難に思いを馳せるべき季節である、ということもよくわかってなかったし
その後、毎年のように受難曲の演奏に関わるようになるなんて、全然思ってなかったし

そんな、あの当時の私にこの曲をくださった先生・・・
すごい。
どこからひらめいたのか(笑)
先生には何が見えてたんだろう。

その後、4曲目に歌った
「Wunden trägst du, mein Geliebter(あなたは傷を負われて、いとしいひと)」
を勉強する機会があり
いつか「スペイン歌曲集」をまとめて歌いたいという思いと、
歌うなら、やはりこの時期であろうという思いと。

いま、この年になってもう一度歌えて、よかったと思う。
何も知らなかった私に、少しずつ
ヴォルフの「宗教歌曲」の歌の世界が染みてきたのだと思います。
また、「Die ihr schwebet」と「Ach, des Knaben Augen」は、母性の歌。
昔よりは・・・そういうのも表現できるように・・・なってきたかもしれず。

クリスチャンではない私の心も、ぐらぐら揺さぶってくれた「宗教的歌曲」。
この曲たちを歌うことについて、この曲たちの基本的な背景について
お話して説明したほうがいいのかなぁ、
解説を書いたほうがいいのかなぁ とかいろいろ考えたのですが
ヴォルフは決してとても敬虔なクリスチャン というわけでもなかったようだし、
説明することでひとつの方向に導いてしまいそうでなんだか気が進まなかったのと
なーんにも知らなかった私でも心を掴まれたのだから、
「なんかアツい歌だったなぁ」と感じてもらえればそれでいいのかなぁ
と思ったりして、結局
「うたごよみに寄せて」としたご挨拶文で軽く触れるだけに留めたのですが
不親切だと思われた方がいらしたらごめんなさい。

今気付いたけど、
たしか学部の卒試は、母方の祖父母も聴きに来てくれたんじゃなかったか。
ずいぶん時がたって、もう祖父はいないけど、
祖母にはまた聴いてもらえたことになる。
昨日、祖母に
「前半はドイツ語だったけど、後半は日本語だったから聴きやすかった?」
みたいなことを言ったら
「前半も、意味はわからなくても、伝わったよ」
って言ってくれた。
すごくすごくすごくありがたい聴き手だ・・・ありがとう。

それと、「藤の花」。
こちらは、昔、こんなことを書いてました。

今では、これを書いた時とは、またちょっと違う思いもあるような・・・

今回も、歌うのは本当に難しかったですが
本番でだけ、なにかが降りてきた、ような気がします。

以前に、いろんなところで、先生やいろんな方に種を蒔いていただいたことを
改めて、あたためて、歌う。
全ては繋がっているなぁ。

こんな私と各方面でお付き合いくださっている皆々様に、改めて感謝です。


・・・さて、今日からさっそく次のこと。
今年は「マタイ」のプロジェクトが二つあります!!
まずは鈴木優人さん指揮で、横浜みなとみらいホールでの「マタイ」。
演奏はいつも一期一会。
今回はなにを感じることができるんだろう。楽しみです。

バッハさんのお誕生日である今日から、リハーサルスタートです☆

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# by takahashi_chiharu | 2017-03-21 11:23 | 演奏会記 | Comments(0)