1月18日(火)に
東京音楽大学構内にあります「100周年記念ホール」にて
大学院伴奏科の修士演奏会があります。
私は、大町彩乃(おおまち・あやの)さんの助演として
アルマ・マーラーとウィリアム・ウォルトンの歌曲を歌わせていただきます。
私の出番は
12時頃から(演奏会開演は11時)、30分ほどの出演です。
修了試験ですので、
入場無料、一般の方にもご自由にお入りいただけます。
伴奏科の学生さんたちの課題は「1時間程度のプログラムを組み、演奏する」というもので
共演の相手は歌い手だけでなく、
ヴァイオリンなどの弦楽器、フルートなどの管楽器など、人それぞれで
たいていの人は「歌30分、器楽アンサンブル30分」というプログラムのようです。
伴奏科を修了する7名がそれぞれ1時間ずつ演奏しますので
ものすごく、聴きごたえのある演奏会になると思います☆
アルマの曲は、昨年のリサイタルでもとりあげた「五つの歌」。
まだマーラーと結婚する前、
ツェムリンスキーの元で作曲の勉強をしていた時代の作品です。
うら若い、すこしおませな女子の曲。
ウォルトンはイギリスの作曲家。
20世紀を生きた人(1902-1983)ですが、ほぼ独学で作曲を学び
自分が生きた時代の音楽を意欲的に取り入れていった人のようです。
私が歌う「3つの歌」も
イギリスらしいすっきりとした響きもあればジャズっぽいリズムもあり。
3曲それぞれがまったく違った味わいを持っています。
今日は、100周年記念ホールでのリハーサル。
とてもよく響くホールなので、残響の残り具合を聞きながら、
大町さんのピアノを聞いていろんなことを確かめつつも
楽しんで思いっきり歌いました。
ひととおり演奏し終わったところで
ご指導いただいている先生方にお話を伺うと、
ウォルトンの歌曲について、
ちょっと歌いすぎかも、と・・・・
ぎくり。
・・・いやぁ、やはりドイツ語の「リート」とイギリスの「ソング」って
違うんですよね。
色合いというか、味わいというか・・・
英語の歌曲とか、フランス歌曲とか
私から見ると「大人の歌」って感じ。
そろそろほんとに、ドイツ語じゃない曲、ちゃんと勉強しないとなぁ。。。
・・・いや、今日のは違うな。
(上に書いたことももちろんあるんだけど、)
何語だからとか曲の古さ(書かれた時代)がどうとかじゃなくて
その曲を歌う自分になってなくて、
自分の声の大きさとか発声のこととかバランスとかに気をとられてて
曲から、私だけがはみ出ちゃってたんだなぁ。
でもね。
ひとしきり反省したあとで思ったことがあって。
去年。
ひとつの曲を、端から端までとにかくぎっちり歌っちゃって、
もっと、その曲に即した表現をしなきゃ、アツく歌うだけじゃだめだ、
大人にならなきゃ、って思ってて
リサイタルまでは、それがわりとうまくいっていたような気がするのだけれど
コンクールではいいところを通り越して
いろんなことが怖くなって、がんじがらめになっていっちゃってたような気もしてて。
で、「また一からやろう」って思って、また歌い始めたわけでした。
で。今日のご指導は「歌いすぎ」だったわけだから、
見事にまた、振り出しに戻れた
てことではないでしょうか。
まずはアツく歌えないと、何も出てこないもんね。
うんうん。いいじゃないか。
今度は、この先の道を少しは知ってるわけだから。
本番まであと10日あまり。
なんとか、もう1ランク上の演奏を目指します。
平日のお昼間ですが、お時間ありましたらぜひ聴きにいらしてくださいね。