カテゴリ:演奏会記( 143 )

メサイア×3

BCJでのメサイア3連戦、終了いたしました。

ブログで少し触れていたソプラノの件、
30番の合唱曲「Lift up your heads」でソプラノ2に参加したのですが
会場でお聴きいただきました皆様、いかがでしたでしょうか。。。
また、毎年メサイアプロジェクトでの裏のハイライト(合唱メンバー的には)ともいえる
アンコール
一部分はソプラノ2としてがんばりましたよ。
演奏が終わってから、アンコール曲の最初の音であるDをひたすらハミングしながら
拍手に答えるソリストたちや雅明先生を眺めたり、自分たちも拍手を受けたりしてね・・・

チェンバロを弾いている鈴木優人くんが編曲をしてくれるのですが
今年は賛美歌100番「いけるものすべて(Let All Mortal Fresh Keep Silent)」でした。
いい曲でしたねー。
最後のハーモニーが素敵だった。

もっともっと効果的な表現ができるよう
歌う技術を磨いていきたいです。

・・・話が逸れますが、フィギュアスケートと演奏って似ているなと思っています。
技術を競うショートプログラムと、芸術性を見るフリー。
合計の得点で順位が決まるでしょ。どちらかだけではなかなかトップにはなれない。
歌うテクニックと、歌を愛する心と
両方とも、さらに求めていきたいです。


舞台上で、ソリストのアリアやオケの方々による序曲や間奏曲を聴くのは、とっても楽しいです。
光を浴びて客席に語りかけるソリストの背中。
ねぇねぇ、聴いて!こっちを見て!とアピールするだけでは、
ほんとのところは伝わらないでしょうし
かといって、はじめに「私は伝えたい!」という気持ちがなくては
ということは、自分が歌う音楽に感動したら、ぜひとも「分かち合いたい」という気持ちがなくては
独りよがりの歌になってしまうでしょう。
ソリストさんたちは、果敢に挑んでいるなぁーと思いました。
守りには入らない。
ドキドキするスピード感だったり、美しく整ったところをちょっぴりだけはみ出すパワーだったり
一瞬ギラッ(キラッ☆なんてかわいいものではなく)と火花が散るような
そういう「攻め」の演奏、いいなぁ。
曲想が非常に穏やかで静けさがあって・・・という音楽の中にも
絹糸のような緊張感がぴんと一本貫いている
それは狙って作るものではなく、
自分が感じ、分かち合いたいと思う音楽から生まれてくる・・・

そういう風になりたいな。

年内の本番は、これにて終了です。
今年も、よい締めくくりをさせていただきました。
ありがとうございましたー!


さてさて、
BCJでは女性のドレスコードは「上下黒」となっていますが
メサイア公演では、出演者は全員クリスマスカラーの赤か緑のワンポイントをつけることにしています。
今年は「赤」で、というお達しがありましたので
私はこんなのをつけていました。
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丸いのはブローチ。1個だと寂しいのでおそろいのものを2個使っています。
四角いのはリング。

・・・これね、両方とも今はやりのファストファッションのお店のものなんですよ☆
ブローチはいまや日本を代表するブランドになったあのお店のもの。
リングは、ドイツ語圏のひとは「はーえむ」って呼ぶお店のもの。

海の向こうからやってきた安カワお洋服は、日本人が着倒すには若干の気後れがあるものもありますが
アクセサリーは、舞台上で意外と使えます。
だから、アクセコーナーだけ見にいくこともあります。

ワンポイントが小さめで少々さびしかったので、
輝きを補強するため、これもしてみました。
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キラキラな腕時計☆
これは、ターフェルムジーク鎌倉での演奏の際に
コンミスさんと合唱のお姉さんがお揃いでしていらっしゃるのを目ざとく発見し
かわいーかわいーと騒いだら、コンミスさんがわたくしめにも買ってきてくださったというもの。
だから私もお揃いなのだ☆
決してお値段が張るものではないけれど、舞台上ではそのチープな輝きが、よいのです。

こういう、
「ちょっとキレイだが実は安い」
「お値段聞いてびっくり」
みたいなもの、
大好物です♪♪


今年も楽しい演奏生活でした☆
・・・ちゃんと年が越せるように、これからいろいろやらないと。。。
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by takahashi_chiharu | 2010-12-27 12:10 | 演奏会記 | Comments(4)

グスタフ・デュープシュバッカ先生公開レッスン@東京音大

ピアニストさんと一緒に、レッスンを受けてきました。
大学構内にある「100周年記念ホール」というホールで歌わせていただきました。

レッスンに用意した曲はフィンランドの作曲家・シベリウスの歌曲で

夢 Drommen Op.13-5
黒いバラ Svarta rosor Op. 36-1
夢だったのか? Var det en drom? Op.37-4


の3曲。
これらは全てスウェーデン語で歌いました。
シベリウスはフィンランド人ですが、
フィンランドは600年以上もスウェーデンの支配下に置かれた結果、
スウェーデン語が文化の中に深く根付くこととなったそうです。
国民の大多数はフィンランド語を話すけど、
公用語はフィンランド語とスウェーデン語の両方だそうで。
シベリウスの歌曲も、そのほとんどがスウェーデン語のテキストによるものなのだそうです。

公開レッスンでも、人前で歌う本番には変わりなく。
多少緊張はしましたが、ピアニストさんとしっかりと音楽について練ってあったし
シベリウスの歌曲には、良い発声でのびのびと情熱的に歌い上げるのが似合うなぁ、
という印象をうけていたので
縮こまらず、気持ちよく歌うことを心がけました。

デュープシュバッカ先生、お優しそうな方でした。
スウェーデン語の発音がきれいだとほめてくださいました。
フィンランド人の学生さんたちでも、スウェーデン語をきれいに発音する人は少ないのだそう。
やった!!


夢 Drommen Op.13-5 は
夢の中で、「起きて、かわいい彼女からのキスを受け取って!」という囁きを聞いて
目を覚ましたが、夢は消えうせ、あとには憧れが残るだけ・・・

という内容なのですが、デュープシュバッカ先生は
「この曲は、少年の夢を描いた曲なので、男性、特にバリトンなどが歌うのが良いと思う」
とおっしゃり、時間がないこともあって歌わずに終わってしまいました。。。
残念。でも「そうなのかー」とひとつ知識が増えました。

黒いバラ Svarta rosor Op. 36-1 は
お気楽な感じで始まりますが
「ああ、悲しみは黒いバラのよう」というリフレインの部分だけは
ピアノの動きが止んで、冷たく凍ったような印象を受けます。
この曲について先生は、
このテキストを書いた詩人は、生きている間ずっと、あまりいい境遇ではなく
最後は精神病院で人生を閉じたような人だった、と紹介してくださり
このテキストは「人の心の中にある黒い側面にスポットをあてた曲」だと思う、仰っていました。
顔で笑って、心で泣いて・・・という感じなのかしら。
お気楽に見える部分と、「黒いバラ」のような部分
変化がつくと面白いね、と仰っていました。

夢だったのか? Var det en drom? Op.37-4 は
いわゆるベルカントで歌うのが似合う曲。美しいメロディです。
あなたと心通じ合えている、と思っていたあのころは夢だったのかしら?
春に咲き出でた小さなかわいらしい花は、
やがて夏の鮮やかな花が咲き誇る前に枯れてゆく・・・
過ぎた恋とはそのようなものなのだ・・・と
夜ごと思い出しては、切ない涙を胸の奥深くにしまい込もうとする・・・
というような内容の曲。
春~夏へと季節がめまぐるしく変化するのであろう、北欧らしいテキストだと思いませんか?

春に咲き出でたかわいい花・・・と語る中間部では
遠くに向かって語りかけるように、回想シーンを思い出しているように歌うといいですよ、と
アドヴァイスしてくださいました。


いやぁ、フィンランド人の先生にフィンランドの曲を習う機会なんて
これからも、めったにはないでしょう。
先生自身も表現することをとても楽しんでいらっしゃる様子で
レッスンはとても楽しかったです。
いろんなことから自由になる感じで・・・

良い経験をさせていただきました。
声をかけてくれて一緒に勉強したピアニストのS子ちゃんにも感謝感謝。
シベリウスの歌曲、どこかでまた歌えるといいなぁ。
イイ曲たちなので、皆様にも聴いていただけるといいなぁと思います。
私は、大好きなメゾソプラノのアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが歌ったCDを
聴いて参考にしていました☆
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by takahashi_chiharu | 2010-11-25 23:33 | 演奏会記 | Comments(0)

クリオラで、Reborn

木曜日の夕方。
前日の悔しさと疲労と、ともかく終わったという安堵感と
多くの方からのあたたかいお気持ちと。

まぁ、ぼんやりと腑抜けておりました。

そこへ、地元でお世話になっているO先生からお電話が。
ひどいお風邪を召されたようで、電話の向こうのお声もやや張りがなく。。。
もしもの時には、土曜日に出演する予定であった演奏会で
代わりに歌ってもらえないか、とのことでした。
演奏をされる団体は、カンタータ・ムジカ・Tokyo(通称カンムジ)さん。
かつて、私も合唱メンバーとして参加し、
少しずつソロも歌わせていただきながら、勉強させていただいていたのでした。

曲は
バッハの「クリスマス・オラトリオ」(通称クリオラ)。
今回は根津教会でのチャリティコンサートということで。
聖書の朗読を挟みながら、アルトとバスのレチ・アリアを交え
主要な合唱曲とコラールでイエスの誕生の物語を紡ぐ、という趣向。

「クリオラ」では、アルトには素敵なアリアが3つ与えられています。
去年の12月に東京バロック・スコラーズ(通称TBS)での演奏会にソリストとして参加してあったレパートリーです。

お世話になりっぱなしのO先生のお力になれるのなら・・・ と
金曜日はもともと入れてあった予定の合間に、譜読み譜読み・・・
なにしろ、TBSでの演奏会の時には、ソロの曲しか歌っていなかったので
合唱曲が・・・あわあわ・・・となりつつ、とにかく練習。


そして今日。土曜日。
コンクール終わった直後は、
気分転換に、ドイツリート以外の曲をさらいたいな・・・
フランス歌曲とか♪日本歌曲とか♪
すこし、ゆるゆるしよう。。。
なんて思っていたのに、
こんなにいきなり、本番がくるなんて。

今日の演奏に対して、私なりの目標を立てました。

①3つのアリアに、それぞれテーマを決めて表現する。
4番「備えなさい、シオンよ」は、「デート前、彼を待ってる女の子」。
19番「お眠りなさい、いとしい子」は、そのものずばり「子守歌」。
31番「留めるのです、わが心よ」は、「母となる、ということ」。

②今、掴み始めている声の出し方の方向を失わない。
「こっちのほうが、体も楽。かんたん」という方向もあるのですが
そうではなく。常により良い方向を選択すること。

③・・・とはいえ、常に言葉を、メッセージを伝えることに専念する。
細かいところを恐れずに、聴いてくださる方々にイエスの誕生物語を語りかけること。


本番では。
第1曲の合唱曲から、もう楽しくて楽しくて。
常に「イエスが生まれた!」という喜びが流れているからか
それぞれのコラールも、いつもあたたかい気持ちで歌うことができて。

3つのアリア。
会場となった教会は決して広くはなかったけれど、
縮こまらず、語りかけることに徹しました。
私には、先生の代わりは務まらないと思うけど、
せっかくいただいたこのときを、とにかく充実させたい・・・

その結果、お客様にはどんな風に聞こえていたか、わからないけど、
いろいろ、不備も体が十分に使えていないところもあったと思うけど

まず、伝える。
それだけはできたように思います。

クリオラの終曲。
輝かしくて、大好きです。
うれしさでいっぱいでした。

こうしてクリオラ抜粋演奏は無事に終わり、
最後に「まぶえのかたえに」(賛美歌21 256番)という賛美歌を一同で歌いました。
これはバッハが作曲している数少ない賛美歌です。
清冽な、というか真摯な、というか、しみじみと佳い曲です。


これをみんなで歌っているとき

いろんなことがあっても、
こうして、また歌える。
今日は、きちんとやりたいことができた。
上手く歌いたい・・・という自分のエゴに負けずに、戦えた。
また、ここから始められるんだ。
また、よちよち歩きから始めればいいんだ。

そんな気持ちがこみ上げてきて
こっそりひとり、涙がこぼれてしまって。

BCJで「マタイ」を歌っているときだって
アリアに聴きほれてうるうるしても、合唱はきっちり歌ってるのに。

アリアを歌い終えて、ほっとしたんでしょうね。
それと、
「こんなことたいしたことじゃない、私は大丈夫」と思っていても
それなりに、しんどかったんでしょうか。
もろもろ。


クリスマス・オラトリオ。
イエスの誕生の物語。

私も、生まれ変わる・・・って言ったら大げさですが
再出発できそうです。
へこんで、しおれそうになった心に
お水をあげられた気がしました。


O先生、W先生はじめカンムジの皆様、
私にとって、またとない機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
お久しぶりの方もたくさんいらして、
ご一緒できてうれしかったです。


ここから・・・また歌い始めます♪
感謝をもって。
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by takahashi_chiharu | 2010-10-30 21:29 | 演奏会記 | Comments(0)

日本音楽コンクール@東京オペラシティ

コンクール、終了しました。

結果としては。。。
自分に惨敗。


自分として、やれるだけのことはやった、
精一杯、ベストを尽くせた というのなら
まだ、いいのですが。

今日の演奏は、とてもとても。。。。


やはり、やはり最後は
曲への愛
それに尽きるな。。。

今日の私は、頭でっかちで、臆病でした。
2年越しの、夢の舞台だったからなのかな・・・

今日聴きにきてくださった皆様。
自分的には、不本意な演奏で、
恥ずかしい、申し訳ない思いでいっぱいですが
あたたかく見守ってくださり、ありがとうございました。

やはり、リサイタルの際には
皆様のあたたかいまなざしに守られていたからこそ、
幸せに舞台に立てたんだなぁ、と
改めて、心から感謝申し上げます。


でもね
すべては、あの場に立てたから、経験できたことなのであって。
そして、今日を迎えるまで、音楽的なことだけじゃなく
精神的にも、コンディションの整えかた的にも、
いろいろいろいろ、はじめて体験したことがあったわけで。

私も人の子。
それなりにプレッシャーを感じる日々を過ごしていたりして。
わりと、「蚤の心臓」でした笑


そういうことすべて踏まえて、
これからは、ひとつひとつの本番を、
もっともっと大切に、いつもいつも抜かりなく準備していって
悔いのない演奏にしたい。
普段からそうしておかなければ
こんな、プレッシャーのかかる舞台で
いきなり、うまくいくわけないですわ。

そういうこと感じられただけでも
本当に、コンクールにチャレンジした甲斐がありました。
心から、そう思います。


・・・こ、こんなもんじゃない、はずです。
また、出直しますので、もう少し長い目で見ていていただけますか。
よろしくお願いいたします。



ちょっと一息ついて、
また、次のことへと、譜読みを始めます!!
ドイツリートだけじゃなくて、いろいろやるんだもん☆
幅広げちゃいますよ☆

どうぞ、これからも
事あるごとに、演奏会のたびに
叱咤激励、ご指導ご鞭撻、ぜひともよろしくお願いいたします☆
このブログにも、ぜひコメントお寄せくださいね。
(ブログの持ち主である私だけが読めるコメントにする機能もありますし。
メールアドレスもどうぞご活用ください♪)

皆様のお言葉が励みになります!!
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by takahashi_chiharu | 2010-10-28 02:37 | 演奏会記 | Comments(12)

みずほ合唱団第5回記念演奏会@第一生命ホール

ヴォイストレーナーとしてうかがっている、みずほ合唱団の演奏会が
第一生命ホールで行なわれました。
曲目は

・小林秀雄:混声合唱組曲「落葉樹」

・17 Popular Classics for Choirs「IN THE MOOD」より
 Over the rainbow 虹の彼方に ほか

・ドヴォジャーク:弦楽のためのセレナードより
(演奏:みずほフィルハーモニー)

・スティーブ・ドブロゴス:MASS ミサ


前回の演奏会から、他の演奏会への出演などを経て
ほぼ2年半の期間をかけて、この日を迎えました。
今日の私のミッションは

合唱団の皆さんに、気持ちよく舞台へ上がっていただくこと。

朝の発声練習は、ゆっくり体をほぐすことから始めて。
GPでは、ホールのあちこちに坐って、皆さんの声の聞こえ方を確認し。

このホール、天井が高く、左右の壁がまーるく婉曲している、
いわゆる「オーバル型」なつくり。
耳障りのよい、豊かな音響が得られます。
このホールの良さを生かした演奏のために、
舞台上で天井の高さを意識して、目線を少し上げて歌ってくださるように
アドヴァイスしました。

本番中は、「目線を上げて」を実践していただきたく
私は、2階席最前列中央にて聴かせていただきました。

小林秀雄さんの「落葉松」。
とても良い演奏でした。
今ではどこかノスタルジックな、しかし不変の佳さを湛えた曲たちを
合唱団の皆さんは、やわらかな大人の声で、初々しく歌ってくださいました。
その初々しさというのは、10代や20代の、ほんとの若者には出せない魅力なのです。
青春時代を過ぎてなお、生き生きと歌い続けてきた皆さんならではの持ち味。

17 Popular Classics for Choirs「IN THE MOOD」では
皆様おなじみのスタンダード・ナンバーをおしゃれなアレンジで、アカペラで歌われました。
アカペラで、英語で、リズムも難しく・・・と
練習段階では皆さんご苦労なさっていました・・・が
本番での、あの輝く笑顔☆ノリ!テンション☆
みんなで楽しんじゃおう!という気持ちが
声もハーモニーも、より良くしてくれていたように思います。

そして、今回のプログラムのメインともいえる
アメリカ出身の作曲家・スティーブ・ドブロゴス(Steve Dobrogosz,1956~)さんの「ミサ」。
合唱・弦楽オーケストラ・ピアノによる作品です。
歌詞はごく一般的なミサ通常文ですが
弦楽とピアノを伴った合唱が美しいメロディを紡ぎながらも、
同時にゴスペルのような情熱的な展開とクセになるリズムを併せ持っていて
とってもカッコイイ曲でした。
作曲されたドブロゴスさんがもともとピアニストであるということもあり
ピアノがこの曲の屋台骨を担っているといっても過言ではありませんでしたが
素晴らしかった!!
ジャズピアノみたいなアレンジも加えてくださって。
ますます、曲のおしゃれ度がアップしてました。

しかし、何と言っても、やはり
言葉の力、歌の力は大きいなと、このミサを聴いて改めて思いました。
ひたすらに、祈るように歌うとき
その思いがホール全体を、聴いていた私たちみんなを包んでくれたとき
ちょっと、涙ぐみました。
その「ひたすらさ」というのは、
遥か昔の、ルネサンス期のミサ曲でも、現代のミサ曲でも
まったく同質のものなんだよね。
「祈る」ということ。

この曲、世界各地で、そして日本でもひそかにブームみたいですよ。
youtubeでもご本人がピアノを弾いている映像がアップされているようです。


演奏会を迎えるに当たって、
私はかれこれ2ヶ月以上前から、練習の様子を見れなかったものですから
仕上がりはどんな感じになったのかな・・・と
今日聴かせていただくのが楽しみでもありました。
・・・私が思った以上に、やわらかく、魅力的になっていましたよ、皆さん☆

・・・まぁ、演奏面での反省点が、ないわけではないのだけれどね☆
向上心を忘れてはいかんよね☆という程度の話ですよ。ええ☆


改めて、みずほの皆さんの底力をまざまざと見せて(聴かせて)いただいた一日でした。
関係者の皆様、いい演奏会をどうもありがとうございました♪♪

写真は、打ち上げでいただいた花束(訳あって2人分mix)。
お花畑~☆
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by takahashi_chiharu | 2010-10-16 21:38 | 演奏会記 | Comments(0)

ターフェルムジーク鎌倉 バッハ教会カンタータ連続演奏会ⅩⅦ

逗子文化プラザでの演奏会にも、ずいぶんと慣れてきました。

が。

・・・久々に、反省点の多い本番となってしまいました。。。

先日のリハーサル(本番と同じホールで練習できた)に出席できなかったことで
最後にオケの皆様と合わせをしたときから、時間が空いてしまったにも関わらず
本番の舞台上で、より一層表現しようと欲をかいたところ
それまでと違う表情が出たことに、自分も周囲もやや動揺してしまい・・・

本番で欲をかくためには
それに見合う練習を積み重ねておかないと。。。


しかし。
矛盾するようですが、

こちらの団体では、もう5年ほどお世話になり、
バッハの教会カンタータを勉強してきたわけですが
ここ何回かの演奏会では、特に顕著に
もっと表現しよう、もっと思いを声に乗せよう、と
貪欲に試みるようになってきています。わたし。
今日も、ひそかにいろいろやってみました。
嘆くだけでなく、温かみも出るといいなぁ、とか
ご一緒する楽器の方との絡み方とか。

バッハだからって、ただキレイなだけじゃなく。
しかし「様式感」というのかな、正しいやり方をわかっているわけではないのだけど
バランス感覚は失わず。
そして何より独りよがりにならず、聴いてる方に届くように。

貪欲に・・・はイイけど
いきなりやるのは、よくないよなぁ。

また次回の演奏会で
きちんと積み重ねた上で、
いろんなことを試していけたらいいなと思っています。



あと。
今日は、新しいドレスをおろしたのですが・・・
これが・・・集中力を欠く大きな一因となってしまってました。
演奏に全力で取り組める衣装を。
基本中の基本がなっていなくて。。。皆様ごめんなさい。


関係者の皆様。
今回も、お世話になりました!ありがとうございました。
自由な空気のなか、アットホームな雰囲気ながら
常によりよいものを目指す皆様との演奏は
いつも本当に楽しいです♪
聴きにいらしてくださった皆様にも、心より御礼申し上げます。

次回も、どうぞよろしくお願いいたします☆
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by takahashi_chiharu | 2010-09-25 22:14 | 演奏会記 | Comments(0)

あたらしい歌

Vox humana(ヴォクスマーナ)第23回定期演奏会、
終了しました。

今回も、アンコールピースを伊左治直(いさじ・すなお)さんに書き下ろしていただきました。
これで3回目。
前回、前々回でのアンコールピース
「謎の音楽(詩・三好達治)」「なんたるナンセンス!(作詩者不詳)」を
急遽、本プログラム、しかも最初のステージに乗せることになり、
今回はちょっとした「伊左治祭り」でしたねー。
(さらに!次回の定期は、
伊左治さんに以前書いて頂いた作品の再演+またまた新しいアンコールピースのご披露、
の予定。
ということで、さらに「伊左治祭り」は続くのです。こうご期待!)


今回のアンコールピース「あたらしい歌」の歌詩を。
スペインの詩人F・ガルシア・ロルカによる詩を、伊左治さんが自ら訳してくれました。


***********************

あたらしい歌

黄昏が言う――私は影がほしい。
月が言う――私には煌く星を下さい。
澄んだ泉はくちびるを求め、
そして、風は吐息を望む。

ぼくが、こころから願うものは、香りと笑いと、
あたらしい歌。
狂気や、百合の花や、
枯れ果てた愛とも無縁の世界の、あたらしい歌。

未来の、静寂(しじま)の淵を震えさせる、明日の歌。
ゆらめく水面(みなも)と、底深くの泥を希望で満たす歌。

思想に満ちて、
嘆きや不安にけがれていない、
欲にもけがれていない、
明るく、穏やかな歌。

叙情的な肉をもたず、
静寂を笑いで満たす歌。
(神秘へと放たれた、盲目の鳩の群れ)

もろもろのものの中心に、
もろもろの風の中心に、届く歌。
最後には、やすらう歌。
とこしえの魂の喜びのなかに。

*************************


しみじみ、いい詩ですよね。
ここで書かれているような、「あたらしい歌」を
歌えるようになれたら・・・
本当にすばらしいことですね。

でも、「あたらしい歌」は、果てしない戦いの先にこそ、あるのです。


最後の最後は、自分自身との戦い。
すべては、本物の音楽を表現する、ただそのために。
余計なものからは抜け出すこと。
有効なものはまっさらな自分になって吸い取ること。

私には、はるか彼方の、同じところを見つめている仲間がいるから。

私がこの団体に参加して、およそ10年が経ちました。
今回の定期は、転換期だったなぁ、と思います。
たぶん、これから、いろんなことが少しずつ変わっていくのではないかと思います。

もうちょっとだけ、頑張ってみようかな。


次回も、どうぞお出かけくださいね!
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by takahashi_chiharu | 2010-09-06 14:51 | 演奏会記 | Comments(4)

こうもり@熊谷文化創造館さくらめいと・太陽のホール

この夏の一大プロジェクトであった「こうもり」が、
終了しました。

キャストでの場当たり
オケ合わせ
GP
本番一日目
本番二日目

・・・って、あっという間だったなぁ。


熊谷で、地元の人たちによる企画・運営によって、このホールで
オペラを1本通して上演するのは、初めてだったそうです。
それでも、二日間ともお客様はほぼ満席。
温かく見守ってくださっているのが、舞台上からもわかりました。
舞台から客席を見渡すと、お客様がぎっしりで、とてもうれしかったです。

共演させていただいたキャストの皆様。
どの方も、本当に素晴らしかったです!
和気あいあいとした雰囲気の中でお稽古させていただき、ありがたかったです。

今回は合唱団メンバーや裏を支えてくださったスタッフの方がみな若く、
オペラの公演に参加するのは初めて・・・という方が多かったようで
最初は、何をしたらいいのか・・・という雰囲気でしたが
お稽古の終盤には、自分たちでどんどんと動きを考えたり、注意しあったり
当日には本当に動き回って私たちキャストを支えてくださいました。
特に、オルロフスキー役である私は、
私ひとりが偉そうに振舞うだけではダメで、
周囲の人たちが私に対して「畏れ」の反応をしてくださってはじめて
本当に偉そうに見えるんですよね。
キャストさん&合唱団の皆さんのおかげで、
みんなに畏れられる、けどちょっと変な、Sな公爵様を演じることができたと思っています。

そして。
演奏会当日にはお客様からはあまり見えなかったと思いますが
オーケストラの皆様には、ほんとーにほんとーに、感謝の気持ちでいっぱいです!!!
オケのメンバーも若くて優秀な方が集結してくださって。
BCJなどでご一緒している方もいて、こうしてモダンの、しかもオペラで共演できるなんて
これも本当にうれしかったです。

とても短い練習期間の中で、
どんどんどんどん、より素晴らしい演奏になっていって
甘い音、輝かしい音、軽快な音・・・いろんな表情が濃くなっていって。
特に二日目の序曲は、本当に素晴らしかったです。
モニターを通してですが、演奏を聴いていて、
これから始まる物語をワクワク迎える気持ちが、どんどん膨らんでいきました。

・・・ですが
序曲が終わった瞬間、
あまりの名演に、お客様も思わず引き込まれてしまったのか

しーーーん・・・

・・・まぁ、拍手するのも忘れて聴きほれちゃった♪ってことで。


個人的な反省としては、
一日目の本番では、どうも立ち位置が悪かったようで
歌声が客席にうまく響いていかず。。。
反響版を置いてもらっているいつもの舞台の状態と
背景や大道具を配置する関係で、袖までがーんと空いている状態では
こうもちがうのか、と思いました。
そこで、二日目はアリアを歌うときの立ち位置を全体として前にしていったところ
客席方向へ、自分の声が響いていっている残響を聴くことができたので
歌いながら、ほっとしました。
ほんの1,2メートルの差なんですけどね。
いろんなことにアンテナを張っていかないといけないんだなーと思いました。

お稽古当初、なかなか固まらなかったキャラ設定も
オードリー・春日さんの、あのふんぞり返った立ち方にヒントを得て
Sキャラが完成しました☆
お客様には、どう見えているのかな・・・

というわけで・・・
衣装をつけた状態を、大公表いたしましょう!
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いかがですか??
全身真っ白な燕尾服姿。
これでは、黒のショートブーツは履けません。。。
シャツ&ベスト&ジャケット、と着込んでいて
舞台上では暑かった・・・これこそ「男はつらいよ」ですね。

ヘア&メイクもプロの方が入ってくださって
宝塚風?な前髪の立ち上がりと青いアイシャドウ、
付けまつげもばさばさと、眼力つよ~い公爵様に仕上がっております。

ヘアを担当してくださったスタッフさんが
「毛量が・・・」
とつぶやいていらっしゃいました・・・
やっぱり、私、髪の毛の量が多いみたいです。
でも、髪の量が多いほうが、アップにするのに映えるんだそうです。
・・・誉めてもらった、んだよね。ほっ。

そしてね・・・
今回は、ズボン役(男性役)をやるにあたって
「着物ブラ」というものが、大変役に立ちました!
恥ずかしいので詳しいことは書きませんが
浴衣を着るときなんかにも役に立ちそう。
今回は、恐れ多くも地元の師匠にお借りしたので
そのうち、ぜひ買おう。

終演後にロビーに出たら、小さなお嬢さんとお母さんに
「一緒に写真を撮ってください」とお声をかけられました。
どうだった?って聴いたら
面白かった、かっこよかった♪ って☆
やったーーー!!!


本当に、良い経験をさせていただきました。
ひとえに、この企画を立ち上げてくれた原田勇雅くんのおかげです。
原田くんの「人を集める力」が、これだけの公演になったのだと思いました。
本当におつかれさま。

また、熊谷の音楽を盛り上げる企画に参加できたら本当にうれしいです。

それまでは、まずは自分の持ち場で、
自分の勉強をこつこつやっていくことが大切。

というわけで、もう次のことへと動き出しています。
まだまだ、暑い夏は終わりませんよ~!!

「こうもり」をご覧頂いた方で、このブログに遊びに来てくださった方がいらっしゃいましたら
ぜひとも、ご感想をお寄せくださいね♪♪
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by takahashi_chiharu | 2010-08-23 17:39 | 演奏会記 | Comments(2)

東京バロック・スコラーズ@杉並公会堂

おかげさまで、大盛況のうちに
「ワイマールのバッハ」終了しました。
私は、アルトとしては珍しく(バッハだとそうでもないかな?)、
出番が多く、たくさん歌わせていただきました。

アリアが3曲あったのですが、
曲のキャラクターがそれぞれ違うし、よく使う音域も少しずつ違ったので
その「違い」に気を使いました。
オーケストラとのバランスをとるのが難しい曲もあり
すこーし、「声を聞かせる」演奏になっちゃった部分があったかな。。。
まだまだです。

本番にいたるまでに、練習や合わせをつうじて
どのくらいのテンポで、どのくらいの音量で、どんな雰囲気を大事に歌うのか
大体決まってくるのですが、
今回は、最終段階まで迷う部分がありました。
「しっとり」なのか、「しっかり」なのか
「あかるく」というより「ほんわか」なのか
どちらの路線でもいけるけど・・・という感じで。

オケの皆様も、表現する実力のある方ばかりだったので
演奏するたびに、少しずつ曲の雰囲気が変わるんですよね。
音楽って生き物なんだな、と思います。

オーボエさんが(あるいはフルートさんが)そうくるなら、私はこういく。
そんな「音楽のキャッチボール」をしつつ、
ほとんど言葉にはしませんでしたが、
「こんな感じがいいよね」という共通の認識ができていって
本番でひとつの形ができあがった、と思います。

大事なのは、どっちつかずの状態をお客様に聴かせないことだと思いました。
落ち着くところに落ち着いて、やりきる。
正解は、ひとつじゃないから。


カンタータ12番では「悲しみから喜びへ」ということがテーマになっていますが
ここまで書いてきたように、いろいろ考えて
「私たちは多くの憂いを通り、神の国に入る・・・」などと歌って
最後に、合唱団がコラールを
トランペットを伴って、輝かしく歌ったとき
ああ、報われたなぁ。と思えて、うれしかったです。


次回も、また勉強させていただきます(・・・ですよね?>関係者の皆様)!


打ち上げ、盛り上がりました!
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打ち上げではケータリングのお料理&飲み物に、
さらにいろんな方が持ち寄った飲み物が出されて、
種類豊富、ものすごく充実していました・・・
写真はソプラノの団員さんが自分へのご褒美として持参したシャンパーニュ☆
ほんのりピンクでキレイでしょ?
打ち上げ会場の片隅で、女性団員さん数名がグラスを片手に
こっそりカンパイしているのを目ざとく見つけた私も、ご相伴にあずかったというわけ。
ご一緒した某ソプラノソリストさんなんて、
シャンパーニュのボトルを開ける「ポンッ!」という音を耳ざとく?聞きつけて
「あ、いまポンッって音がした、何か開けた」って。
もちろん、一緒にカンパイしましたよ♪
女性ばかりがシャンパン片手に集まってて
ちょっとした「Sex and the Cityごっこ」みたいでした。笑。

「今夜を境に、リサイタルまでは禁酒で臨む」と挨拶でしゃべったら
「じゃあ今日は飲み収めで!」となり、2次会も参加~。
指揮者の三澤先生のお嬢さんと、なぜか女子トイレで話がもりあがったりして
団員さんたちともお話できて、楽しかったです。

関係者の皆様、無事に、何も忘れ物もせず、帰還いたしましたので
ご安心を(爆)



さぁ。
いよいよ、リサイタルへ一直線、です。
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by takahashi_chiharu | 2010-05-31 13:31 | 演奏会記 | Comments(0)

横浜交響楽団 青少年のための音楽会@神奈川県立音楽堂

横浜交響楽団でのドヴォルザーク「レクイエム」、終了いたしました☆

この演奏会、「青少年のための」と銘打っているだけあって
なんと、入場料1000円!
7時開演、9時前には必ず終わります。
すばらしいです、横浜。
客席には、小さいお客様もちらほら見受けられました。
こうして音楽に触れてもらえるのは、いいことですよね。


さて・・・

・・・今回は、さまざまな面から勉強になった本番でした・・・

「レクイエム」のソリストは、
「ソロ」と言っても独立したアリアがあるわけではなく。
合唱がしっかりと音楽を紡いでいく合間に、
キラッ、キラッと光を放つプリズムのように

ちょっと歌って、すぐバトンタッチ。

でも、その短い出番で
しっかり音楽的に、印象的に歌わないといけない・・・

さらに、ソリスト4人でのバランス。
・・・私の声、聞こえてるかな・・・ なんて思っちゃって
ついつい、力んでしまいました・・・

後半。
これじゃもたない、と思って
ひたすら、リラックスを心がけました。
あと、この前から気にしている、
「声を送り出す」ということを思い出して。

ソリスト4人だけで、アカペラでアンサンブルする部分は
上手くいったように思います。
声が絡み合う感覚を味わいつつ、力を合わせてメロディを送り出す。
そんな実感がありました。

しかし、これは私の個人的な感覚なのですが、
ロマン派以降の曲によく見られる、
編成の大きいオーケストラの音に包まれて歌う、ということに
まだまだ、苦手意識が強いのです・・・

変な欲を出さずに、曲を表現することに没頭する。
「やりきる」ということの大切さを、改めて感じた本番でした・・・


いい勉強させていただきました。
横浜交響楽団、横響合唱団の皆様、お世話になりました!
ありがとうございました。

またご一緒させていただけることを願っております!
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by takahashi_chiharu | 2010-04-29 00:47 | 演奏会記 | Comments(0)