カテゴリ:演奏会記( 139 )

みずほ合唱団第5回記念演奏会@第一生命ホール

ヴォイストレーナーとしてうかがっている、みずほ合唱団の演奏会が
第一生命ホールで行なわれました。
曲目は

・小林秀雄:混声合唱組曲「落葉樹」

・17 Popular Classics for Choirs「IN THE MOOD」より
 Over the rainbow 虹の彼方に ほか

・ドヴォジャーク:弦楽のためのセレナードより
(演奏:みずほフィルハーモニー)

・スティーブ・ドブロゴス:MASS ミサ


前回の演奏会から、他の演奏会への出演などを経て
ほぼ2年半の期間をかけて、この日を迎えました。
今日の私のミッションは

合唱団の皆さんに、気持ちよく舞台へ上がっていただくこと。

朝の発声練習は、ゆっくり体をほぐすことから始めて。
GPでは、ホールのあちこちに坐って、皆さんの声の聞こえ方を確認し。

このホール、天井が高く、左右の壁がまーるく婉曲している、
いわゆる「オーバル型」なつくり。
耳障りのよい、豊かな音響が得られます。
このホールの良さを生かした演奏のために、
舞台上で天井の高さを意識して、目線を少し上げて歌ってくださるように
アドヴァイスしました。

本番中は、「目線を上げて」を実践していただきたく
私は、2階席最前列中央にて聴かせていただきました。

小林秀雄さんの「落葉松」。
とても良い演奏でした。
今ではどこかノスタルジックな、しかし不変の佳さを湛えた曲たちを
合唱団の皆さんは、やわらかな大人の声で、初々しく歌ってくださいました。
その初々しさというのは、10代や20代の、ほんとの若者には出せない魅力なのです。
青春時代を過ぎてなお、生き生きと歌い続けてきた皆さんならではの持ち味。

17 Popular Classics for Choirs「IN THE MOOD」では
皆様おなじみのスタンダード・ナンバーをおしゃれなアレンジで、アカペラで歌われました。
アカペラで、英語で、リズムも難しく・・・と
練習段階では皆さんご苦労なさっていました・・・が
本番での、あの輝く笑顔☆ノリ!テンション☆
みんなで楽しんじゃおう!という気持ちが
声もハーモニーも、より良くしてくれていたように思います。

そして、今回のプログラムのメインともいえる
アメリカ出身の作曲家・スティーブ・ドブロゴス(Steve Dobrogosz,1956~)さんの「ミサ」。
合唱・弦楽オーケストラ・ピアノによる作品です。
歌詞はごく一般的なミサ通常文ですが
弦楽とピアノを伴った合唱が美しいメロディを紡ぎながらも、
同時にゴスペルのような情熱的な展開とクセになるリズムを併せ持っていて
とってもカッコイイ曲でした。
作曲されたドブロゴスさんがもともとピアニストであるということもあり
ピアノがこの曲の屋台骨を担っているといっても過言ではありませんでしたが
素晴らしかった!!
ジャズピアノみたいなアレンジも加えてくださって。
ますます、曲のおしゃれ度がアップしてました。

しかし、何と言っても、やはり
言葉の力、歌の力は大きいなと、このミサを聴いて改めて思いました。
ひたすらに、祈るように歌うとき
その思いがホール全体を、聴いていた私たちみんなを包んでくれたとき
ちょっと、涙ぐみました。
その「ひたすらさ」というのは、
遥か昔の、ルネサンス期のミサ曲でも、現代のミサ曲でも
まったく同質のものなんだよね。
「祈る」ということ。

この曲、世界各地で、そして日本でもひそかにブームみたいですよ。
youtubeでもご本人がピアノを弾いている映像がアップされているようです。


演奏会を迎えるに当たって、
私はかれこれ2ヶ月以上前から、練習の様子を見れなかったものですから
仕上がりはどんな感じになったのかな・・・と
今日聴かせていただくのが楽しみでもありました。
・・・私が思った以上に、やわらかく、魅力的になっていましたよ、皆さん☆

・・・まぁ、演奏面での反省点が、ないわけではないのだけれどね☆
向上心を忘れてはいかんよね☆という程度の話ですよ。ええ☆


改めて、みずほの皆さんの底力をまざまざと見せて(聴かせて)いただいた一日でした。
関係者の皆様、いい演奏会をどうもありがとうございました♪♪

写真は、打ち上げでいただいた花束(訳あって2人分mix)。
お花畑~☆
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by takahashi_chiharu | 2010-10-16 21:38 | 演奏会記 | Comments(0)

ターフェルムジーク鎌倉 バッハ教会カンタータ連続演奏会ⅩⅦ

逗子文化プラザでの演奏会にも、ずいぶんと慣れてきました。

が。

・・・久々に、反省点の多い本番となってしまいました。。。

先日のリハーサル(本番と同じホールで練習できた)に出席できなかったことで
最後にオケの皆様と合わせをしたときから、時間が空いてしまったにも関わらず
本番の舞台上で、より一層表現しようと欲をかいたところ
それまでと違う表情が出たことに、自分も周囲もやや動揺してしまい・・・

本番で欲をかくためには
それに見合う練習を積み重ねておかないと。。。


しかし。
矛盾するようですが、

こちらの団体では、もう5年ほどお世話になり、
バッハの教会カンタータを勉強してきたわけですが
ここ何回かの演奏会では、特に顕著に
もっと表現しよう、もっと思いを声に乗せよう、と
貪欲に試みるようになってきています。わたし。
今日も、ひそかにいろいろやってみました。
嘆くだけでなく、温かみも出るといいなぁ、とか
ご一緒する楽器の方との絡み方とか。

バッハだからって、ただキレイなだけじゃなく。
しかし「様式感」というのかな、正しいやり方をわかっているわけではないのだけど
バランス感覚は失わず。
そして何より独りよがりにならず、聴いてる方に届くように。

貪欲に・・・はイイけど
いきなりやるのは、よくないよなぁ。

また次回の演奏会で
きちんと積み重ねた上で、
いろんなことを試していけたらいいなと思っています。



あと。
今日は、新しいドレスをおろしたのですが・・・
これが・・・集中力を欠く大きな一因となってしまってました。
演奏に全力で取り組める衣装を。
基本中の基本がなっていなくて。。。皆様ごめんなさい。


関係者の皆様。
今回も、お世話になりました!ありがとうございました。
自由な空気のなか、アットホームな雰囲気ながら
常によりよいものを目指す皆様との演奏は
いつも本当に楽しいです♪
聴きにいらしてくださった皆様にも、心より御礼申し上げます。

次回も、どうぞよろしくお願いいたします☆
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by takahashi_chiharu | 2010-09-25 22:14 | 演奏会記 | Comments(0)

あたらしい歌

Vox humana(ヴォクスマーナ)第23回定期演奏会、
終了しました。

今回も、アンコールピースを伊左治直(いさじ・すなお)さんに書き下ろしていただきました。
これで3回目。
前回、前々回でのアンコールピース
「謎の音楽(詩・三好達治)」「なんたるナンセンス!(作詩者不詳)」を
急遽、本プログラム、しかも最初のステージに乗せることになり、
今回はちょっとした「伊左治祭り」でしたねー。
(さらに!次回の定期は、
伊左治さんに以前書いて頂いた作品の再演+またまた新しいアンコールピースのご披露、
の予定。
ということで、さらに「伊左治祭り」は続くのです。こうご期待!)


今回のアンコールピース「あたらしい歌」の歌詩を。
スペインの詩人F・ガルシア・ロルカによる詩を、伊左治さんが自ら訳してくれました。


***********************

あたらしい歌

黄昏が言う――私は影がほしい。
月が言う――私には煌く星を下さい。
澄んだ泉はくちびるを求め、
そして、風は吐息を望む。

ぼくが、こころから願うものは、香りと笑いと、
あたらしい歌。
狂気や、百合の花や、
枯れ果てた愛とも無縁の世界の、あたらしい歌。

未来の、静寂(しじま)の淵を震えさせる、明日の歌。
ゆらめく水面(みなも)と、底深くの泥を希望で満たす歌。

思想に満ちて、
嘆きや不安にけがれていない、
欲にもけがれていない、
明るく、穏やかな歌。

叙情的な肉をもたず、
静寂を笑いで満たす歌。
(神秘へと放たれた、盲目の鳩の群れ)

もろもろのものの中心に、
もろもろの風の中心に、届く歌。
最後には、やすらう歌。
とこしえの魂の喜びのなかに。

*************************


しみじみ、いい詩ですよね。
ここで書かれているような、「あたらしい歌」を
歌えるようになれたら・・・
本当にすばらしいことですね。

でも、「あたらしい歌」は、果てしない戦いの先にこそ、あるのです。


最後の最後は、自分自身との戦い。
すべては、本物の音楽を表現する、ただそのために。
余計なものからは抜け出すこと。
有効なものはまっさらな自分になって吸い取ること。

私には、はるか彼方の、同じところを見つめている仲間がいるから。

私がこの団体に参加して、およそ10年が経ちました。
今回の定期は、転換期だったなぁ、と思います。
たぶん、これから、いろんなことが少しずつ変わっていくのではないかと思います。

もうちょっとだけ、頑張ってみようかな。


次回も、どうぞお出かけくださいね!
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by takahashi_chiharu | 2010-09-06 14:51 | 演奏会記 | Comments(4)

こうもり@熊谷文化創造館さくらめいと・太陽のホール

この夏の一大プロジェクトであった「こうもり」が、
終了しました。

キャストでの場当たり
オケ合わせ
GP
本番一日目
本番二日目

・・・って、あっという間だったなぁ。


熊谷で、地元の人たちによる企画・運営によって、このホールで
オペラを1本通して上演するのは、初めてだったそうです。
それでも、二日間ともお客様はほぼ満席。
温かく見守ってくださっているのが、舞台上からもわかりました。
舞台から客席を見渡すと、お客様がぎっしりで、とてもうれしかったです。

共演させていただいたキャストの皆様。
どの方も、本当に素晴らしかったです!
和気あいあいとした雰囲気の中でお稽古させていただき、ありがたかったです。

今回は合唱団メンバーや裏を支えてくださったスタッフの方がみな若く、
オペラの公演に参加するのは初めて・・・という方が多かったようで
最初は、何をしたらいいのか・・・という雰囲気でしたが
お稽古の終盤には、自分たちでどんどんと動きを考えたり、注意しあったり
当日には本当に動き回って私たちキャストを支えてくださいました。
特に、オルロフスキー役である私は、
私ひとりが偉そうに振舞うだけではダメで、
周囲の人たちが私に対して「畏れ」の反応をしてくださってはじめて
本当に偉そうに見えるんですよね。
キャストさん&合唱団の皆さんのおかげで、
みんなに畏れられる、けどちょっと変な、Sな公爵様を演じることができたと思っています。

そして。
演奏会当日にはお客様からはあまり見えなかったと思いますが
オーケストラの皆様には、ほんとーにほんとーに、感謝の気持ちでいっぱいです!!!
オケのメンバーも若くて優秀な方が集結してくださって。
BCJなどでご一緒している方もいて、こうしてモダンの、しかもオペラで共演できるなんて
これも本当にうれしかったです。

とても短い練習期間の中で、
どんどんどんどん、より素晴らしい演奏になっていって
甘い音、輝かしい音、軽快な音・・・いろんな表情が濃くなっていって。
特に二日目の序曲は、本当に素晴らしかったです。
モニターを通してですが、演奏を聴いていて、
これから始まる物語をワクワク迎える気持ちが、どんどん膨らんでいきました。

・・・ですが
序曲が終わった瞬間、
あまりの名演に、お客様も思わず引き込まれてしまったのか

しーーーん・・・

・・・まぁ、拍手するのも忘れて聴きほれちゃった♪ってことで。


個人的な反省としては、
一日目の本番では、どうも立ち位置が悪かったようで
歌声が客席にうまく響いていかず。。。
反響版を置いてもらっているいつもの舞台の状態と
背景や大道具を配置する関係で、袖までがーんと空いている状態では
こうもちがうのか、と思いました。
そこで、二日目はアリアを歌うときの立ち位置を全体として前にしていったところ
客席方向へ、自分の声が響いていっている残響を聴くことができたので
歌いながら、ほっとしました。
ほんの1,2メートルの差なんですけどね。
いろんなことにアンテナを張っていかないといけないんだなーと思いました。

お稽古当初、なかなか固まらなかったキャラ設定も
オードリー・春日さんの、あのふんぞり返った立ち方にヒントを得て
Sキャラが完成しました☆
お客様には、どう見えているのかな・・・

というわけで・・・
衣装をつけた状態を、大公表いたしましょう!
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いかがですか??
全身真っ白な燕尾服姿。
これでは、黒のショートブーツは履けません。。。
シャツ&ベスト&ジャケット、と着込んでいて
舞台上では暑かった・・・これこそ「男はつらいよ」ですね。

ヘア&メイクもプロの方が入ってくださって
宝塚風?な前髪の立ち上がりと青いアイシャドウ、
付けまつげもばさばさと、眼力つよ~い公爵様に仕上がっております。

ヘアを担当してくださったスタッフさんが
「毛量が・・・」
とつぶやいていらっしゃいました・・・
やっぱり、私、髪の毛の量が多いみたいです。
でも、髪の量が多いほうが、アップにするのに映えるんだそうです。
・・・誉めてもらった、んだよね。ほっ。

そしてね・・・
今回は、ズボン役(男性役)をやるにあたって
「着物ブラ」というものが、大変役に立ちました!
恥ずかしいので詳しいことは書きませんが
浴衣を着るときなんかにも役に立ちそう。
今回は、恐れ多くも地元の師匠にお借りしたので
そのうち、ぜひ買おう。

終演後にロビーに出たら、小さなお嬢さんとお母さんに
「一緒に写真を撮ってください」とお声をかけられました。
どうだった?って聴いたら
面白かった、かっこよかった♪ って☆
やったーーー!!!


本当に、良い経験をさせていただきました。
ひとえに、この企画を立ち上げてくれた原田勇雅くんのおかげです。
原田くんの「人を集める力」が、これだけの公演になったのだと思いました。
本当におつかれさま。

また、熊谷の音楽を盛り上げる企画に参加できたら本当にうれしいです。

それまでは、まずは自分の持ち場で、
自分の勉強をこつこつやっていくことが大切。

というわけで、もう次のことへと動き出しています。
まだまだ、暑い夏は終わりませんよ~!!

「こうもり」をご覧頂いた方で、このブログに遊びに来てくださった方がいらっしゃいましたら
ぜひとも、ご感想をお寄せくださいね♪♪
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by takahashi_chiharu | 2010-08-23 17:39 | 演奏会記 | Comments(2)

東京バロック・スコラーズ@杉並公会堂

おかげさまで、大盛況のうちに
「ワイマールのバッハ」終了しました。
私は、アルトとしては珍しく(バッハだとそうでもないかな?)、
出番が多く、たくさん歌わせていただきました。

アリアが3曲あったのですが、
曲のキャラクターがそれぞれ違うし、よく使う音域も少しずつ違ったので
その「違い」に気を使いました。
オーケストラとのバランスをとるのが難しい曲もあり
すこーし、「声を聞かせる」演奏になっちゃった部分があったかな。。。
まだまだです。

本番にいたるまでに、練習や合わせをつうじて
どのくらいのテンポで、どのくらいの音量で、どんな雰囲気を大事に歌うのか
大体決まってくるのですが、
今回は、最終段階まで迷う部分がありました。
「しっとり」なのか、「しっかり」なのか
「あかるく」というより「ほんわか」なのか
どちらの路線でもいけるけど・・・という感じで。

オケの皆様も、表現する実力のある方ばかりだったので
演奏するたびに、少しずつ曲の雰囲気が変わるんですよね。
音楽って生き物なんだな、と思います。

オーボエさんが(あるいはフルートさんが)そうくるなら、私はこういく。
そんな「音楽のキャッチボール」をしつつ、
ほとんど言葉にはしませんでしたが、
「こんな感じがいいよね」という共通の認識ができていって
本番でひとつの形ができあがった、と思います。

大事なのは、どっちつかずの状態をお客様に聴かせないことだと思いました。
落ち着くところに落ち着いて、やりきる。
正解は、ひとつじゃないから。


カンタータ12番では「悲しみから喜びへ」ということがテーマになっていますが
ここまで書いてきたように、いろいろ考えて
「私たちは多くの憂いを通り、神の国に入る・・・」などと歌って
最後に、合唱団がコラールを
トランペットを伴って、輝かしく歌ったとき
ああ、報われたなぁ。と思えて、うれしかったです。


次回も、また勉強させていただきます(・・・ですよね?>関係者の皆様)!


打ち上げ、盛り上がりました!
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打ち上げではケータリングのお料理&飲み物に、
さらにいろんな方が持ち寄った飲み物が出されて、
種類豊富、ものすごく充実していました・・・
写真はソプラノの団員さんが自分へのご褒美として持参したシャンパーニュ☆
ほんのりピンクでキレイでしょ?
打ち上げ会場の片隅で、女性団員さん数名がグラスを片手に
こっそりカンパイしているのを目ざとく見つけた私も、ご相伴にあずかったというわけ。
ご一緒した某ソプラノソリストさんなんて、
シャンパーニュのボトルを開ける「ポンッ!」という音を耳ざとく?聞きつけて
「あ、いまポンッって音がした、何か開けた」って。
もちろん、一緒にカンパイしましたよ♪
女性ばかりがシャンパン片手に集まってて
ちょっとした「Sex and the Cityごっこ」みたいでした。笑。

「今夜を境に、リサイタルまでは禁酒で臨む」と挨拶でしゃべったら
「じゃあ今日は飲み収めで!」となり、2次会も参加~。
指揮者の三澤先生のお嬢さんと、なぜか女子トイレで話がもりあがったりして
団員さんたちともお話できて、楽しかったです。

関係者の皆様、無事に、何も忘れ物もせず、帰還いたしましたので
ご安心を(爆)



さぁ。
いよいよ、リサイタルへ一直線、です。
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by takahashi_chiharu | 2010-05-31 13:31 | 演奏会記 | Comments(0)

横浜交響楽団 青少年のための音楽会@神奈川県立音楽堂

横浜交響楽団でのドヴォルザーク「レクイエム」、終了いたしました☆

この演奏会、「青少年のための」と銘打っているだけあって
なんと、入場料1000円!
7時開演、9時前には必ず終わります。
すばらしいです、横浜。
客席には、小さいお客様もちらほら見受けられました。
こうして音楽に触れてもらえるのは、いいことですよね。


さて・・・

・・・今回は、さまざまな面から勉強になった本番でした・・・

「レクイエム」のソリストは、
「ソロ」と言っても独立したアリアがあるわけではなく。
合唱がしっかりと音楽を紡いでいく合間に、
キラッ、キラッと光を放つプリズムのように

ちょっと歌って、すぐバトンタッチ。

でも、その短い出番で
しっかり音楽的に、印象的に歌わないといけない・・・

さらに、ソリスト4人でのバランス。
・・・私の声、聞こえてるかな・・・ なんて思っちゃって
ついつい、力んでしまいました・・・

後半。
これじゃもたない、と思って
ひたすら、リラックスを心がけました。
あと、この前から気にしている、
「声を送り出す」ということを思い出して。

ソリスト4人だけで、アカペラでアンサンブルする部分は
上手くいったように思います。
声が絡み合う感覚を味わいつつ、力を合わせてメロディを送り出す。
そんな実感がありました。

しかし、これは私の個人的な感覚なのですが、
ロマン派以降の曲によく見られる、
編成の大きいオーケストラの音に包まれて歌う、ということに
まだまだ、苦手意識が強いのです・・・

変な欲を出さずに、曲を表現することに没頭する。
「やりきる」ということの大切さを、改めて感じた本番でした・・・


いい勉強させていただきました。
横浜交響楽団、横響合唱団の皆様、お世話になりました!
ありがとうございました。

またご一緒させていただけることを願っております!
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by takahashi_chiharu | 2010-04-29 00:47 | 演奏会記 | Comments(0)

もくきんど

ちょっと予定が立て込んだ日々でした・・・
忘備録的に、木・金・土曜日のことを書いてみます。
抽象的な表現多し、な予感。上手に読んでくださいね。


木曜日。

ピアニストの千葉先生と合わせ。
先日のアルマ・マーラー合わせの続きです。

曲の世界、詩の情景を、
自分が胸いっぱい感じてるだけじゃなくて、
聴いている人に届けてあげるには。

体の中に、1本芯をもつこと。
歌を、声を、思いを「送り出して」あげること。
自分はついていかない。

なかなか、癖が抜けません。。。

語るように歌う。
曲の流れる速度で、歌詞を語るには。

私はいつも「もっとレガートに」と注意されることが多かったのですが
子音の言い方が、曲の流れる速度にあっていないのかもしれません。
子音がただ飛べばいいってわけじゃないってこと。

フレーズの始まり方。

一つの文まるごとの情景にふさわしい始まり方がいろいろあって、
落ち着いて、考えをめぐらせながら、またあるときは息せき切って
次へ向かう飛翔の始まりであったり、収束へ向かう緩やかな坂を下るところであったり

もっともっと、詩と寄り添わなくては。。。


金曜日。

横浜交響楽団さんの
ドヴォルザーク「レクイエム」のオーケストラ合わせ。
・・・初めてソリスト4人でアンサンブルしたので
ハーモニーの中での自分の立ち位置が、まだよくわからない部分あり。
前日にもオケ合わせがあるので、そこできちんと確認しないと。

・・・ご招待券、まだお出しできそうです☆
takahashi_chiharuあっとexcite.co.jp
(あっとは@と読み替えてくださいね)
までご連絡いただければ、ご用意いたしますよ。


土曜日。

ターフェルムジーク鎌倉の演奏会。

カンタータ146番は、オルガンが大活躍する曲。
私が歌わせていただいたアリアも、オルガンが伴奏してくれています。
私の声との組み合わせを考えて
かわいらしい音色にしていただきました♪
「私は天国をめざそう!」って言ってる、ポジティヴな曲だったし。
おかげさまで非常に幸せな気持ちで歌えました。

カンタータ11番では、「ロ短調ミサ曲」の「アニュス・デイ」に非常によく似たアリアを
歌わせていただきました。
アリアの場合、
曲自体は長くても歌詞は同じことの繰り返しであることが多いと思いますが
今日は、同じ歌詞の繰り返しの中に、いろんなニュアンスを盛り込むことに
積極的に取り組めたと思います。

こういうとき、ずっと前に、さるお方に言われた一言を、いつも思い出します。

「いろんなことが気になって、守りに入りがちだけど、
 本番では、『攻め』の演奏したほうがいいよ。」

こういうこと気をつけよう、
音程はずさないように、変な声にならないように・・・みたいなことは
もう、本番では考えないで。

いつも、表現することに「攻め」の姿勢でいよう。

本番では、わりとよい感触であったと思います。
・・・録音聞いて現実に戻るのかもしれないけれど・・・


話が脱線しますが、カンタータ11番のアリアは
「どうぞここに留まって、行かないでください、私の愛する命(であるイエス)よ」
と、切々と訴えるのですが

歌い終わって、自分の席に戻ってきてから
・・・ここにいて、行かないで~って、「追いすがる女」って感じだなぁ・・・
・・・そういうの、私自身はあんまり得意じゃないなぁ。。。
あんまり、女々しくなりすぎず、美しく相手の心に訴えかけたいけど、
私の歌い方は、どうだったかなぁ・・・

などと、ちょっと考えてしまいました(笑)


ターフェルさんの次回の演奏会は9月25日です。
次回もお世話になります☆関係者の皆様、ありがとうございましたー!


打ち上げで、皆様と盛り上がりたい気持ちをぐっとこらえ、
リサイタルの宣伝はちゃっかりさせていただいて
レッスンを受けるため、先生のお宅へ移動。
木曜日に合わせをした、アルマ・マーラーを見ていただきました。

今日も、たくさんのヒントをいただきました。

ひとつの言葉をクローズアップさせたいとき、
その単語のみでどうこうするんじゃなくて、
そこへの向かい方、手前から構築する。

子音と母音の一体感、というか
ここでも、ただ子音を言えばいいってもんじゃない ってこと・・・

そして
まだまだ、音楽を「送りだす」ことができずに、
過保護な母親みたいに、私もくねくね、付いて行っちゃうんだなー。
気持ちは満タンで
「いっといでー」というふうに送り出せるようになりたいなぁ。

まだまだ、工夫のしがいがあります。
やることが、いっぱいあります。

そして何より、リサイタルは「私の」演奏会だということ。
私が、どこまで、どうするか なんだなぁ。


・・・そして、おうちに帰ってきて、
ちょっと頑張ったので、
甘いものをいただきつつ(自分に甘いので、すぐご褒美出しちゃいますっ)
本番のあとでいただいた、可愛いお花を眺めつつ
NHK教育テレビの「坂本龍一のschola」を横目で見つつ
これを書いている訳です(日記が大作になっちゃって、番組終わっちゃった・・・)。

コンビニで買ったモンブラン(写真が下手で真っ白ですが。。。)と、
ウィーン時代からずーっと使ってるマグカップ。
シェーンブルン宮殿グッズ。
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お客様からいただいたお花。ありがとうございます♪
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個人的には、4月の山場を越えた気分。
来週のドヴォルザーク本番に向けて、そして引き続きリサイタルのための練習と
また明日から、ぼちぼち頑張っていきましょー。
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by takahashi_chiharu | 2010-04-24 23:59 | 演奏会記 | Comments(0)

バッハ・コレギウム・ジャパン「マタイ受難曲」@彩の国さいたま芸術劇場

昨日に続き、BCJでのマタイ公演でした。
今日は、与野本町(さいたま市)にある
彩の国さいたま芸術劇場の音楽ホールでの演奏でした。
今週は、毎日ここでお稽古が行われていたので、響きに慣れていたというのもあり
昨日よりも、リラックスして本番を迎えることが出来たと思います。

彩の国のホールは、客席数600席ほど。
響きも柔らかく、お客様を身近に感じることができて、力まずに歌える
とても良いホールです。
そのおかげかどうかはわかりませんが、
ソリストさんたちは、昨日にも増して自由闊達に表現していたなぁ・・・
いい意味で「人間臭い」というのか、
どのソリストさんも、みんな
熱い血が通っているんだ、というのがバンバン伝わってくるような歌をうたってました。
またしても、舞台上にいるにも関わらず、ポロポロと涙が。。。

楽器の皆様の熱演も、本当にすばらしかった。
すばらしい方ばかりで、自分も舞台上にいるということを忘れそうになるくらい
うっとりと聴き惚れてばかり・・・だったのですが、特に挙げるとすれば
アルトのアリア「Erbarme dich」での若松夏美さんのソロ、
そしてバスのアリア「Gebt mir meinem Jesum wieder」での高田あずみさんのソロ。
見ていると、お二人とも本当にしなやかに自由に弾いていらっしゃる。
夏美さんの切々と歌う旋律も、あずみさんの威厳さえ感じさせる弓さばきも
そのニュートラルな体の状態から来ているように感じます。

ああ、決して欲をかくのではなく
でも積極的に、「攻め」の表現をしたいなぁ。
私もいつか、「マタイ」でアルトソロ歌いたいなぁ~♪


そして今年の「マタイ」では、最後の曲が終わったあとに
Jacob Handl(1550-1591)の「Ecce quomodo moritur」というアカペラの曲を歌いました。
私が知る限り始めての試み。
興奮をおさめて、静かに終わる「マタイ」もいいものですね。

・・・ずっと熱いテンションで歌い続けてきた我々にとっては
ちょっぴりスリリング、気持ちよく集中するひととき、なのですが・・・



気が付けば桜が満開。
少しでもお花が長くもちますように・・・
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by takahashi_chiharu | 2010-04-04 00:19 | 演奏会記 | Comments(2)

バッハ・コレギウム・ジャパン「マタイ受難曲」@東京オペラシティ

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)でのマタイ受難曲1日目。

日付が変わりましたが、
聖金曜日でした。
キリストの受難をおぼえる日。

そしてこの日にもっともふさわしいのが、「受難曲」です。
福音史家というストーリーテラーが
キリストの受難の物語を語っていきます。
イエス役、またイエスを売ったユダ役など登場人物も何人かいます。
合唱は、イエスを取り巻く群衆だったり、
イエスの物語に接する人のこころの内を語る代弁者だったりします。
そしてソリストは、美しいアリアを歌うことで
さまざまな「私とイエス」の関係をクローズアップしてくれている、
と私は思っています。

私はクリスチャンではないけれど
それでも、バッハの美しい音楽の世界に身をゆだねると
自分には、素直な、優しい、まっすぐなこころがあったか?
意地悪だったりしなかったか、勇気はあったか?
自身のうちに、問いかけている私がいるのです。


そんな濃密な世界に、今日もどっぷり漬かって、歌いました。
実は今回、数年ぶりに第2グループのアルトパートを歌っていて
気をしっかり持たないと古巣の第1グループのアルトパートを歌いそうだったので
意外と冷静でした。
(あ、でも正直に告白すると魔が差した瞬間がありました。。。ごめんちゃい)
しかしバスのアリア「来たれ、甘き十字架よ」では
ソリストのドミニク・ヴェルナーの表情溢れる巧みな歌いぶりに
泣かされてしまいました。。。
この曲はヴィオラ・ダ・ガンバという楽器が大活躍する曲でもあります。
ガンバという楽器の音色も、本当に切なくて・・・
涙を誘うんですよね。

それから、今回は
練習のときから、いつもとは違った感覚がありました。
というのは、
今回は「マタイ」のお稽古に入る前日までVox humanaでの演奏に参加していたからか、
いつもよりも、他のパートの動きに耳を傾けることができたように思います。
普通は、合唱という形態で歌うときには、
自分と同じ音を歌う人、つまり同じパートの人が存在しますが
Vox humanaは基本的に一人1パート。
常に、「わたしvs全体」といいますか、
全体の中での自分の立ち位置、のようなものを計る必要があります。

私は、同じパートの人がいると、
ついついパートでのまとまり感を重視しすぎてしまっていたのですが
今日は、他のパートと自分たちの関係について、耳を開くことが出来たように感じました。
これはきっと、Vox humanaでの
「わたしvs全体の、よりよい関係をつくろう」という練習が役に立ったに違いない。

プロジェクト同士が連続していると、
切り替えが難しいし緊張のほぐれる期間がなく少々疲れるのですが
こういういいこともあるんだなー。


「マタイ」歌うの大好きなので、
ちょっと気合を入れて演奏会記を書いてみました。いやはや。
明日は、彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで公演があります。
明日のホールはオペラシティよりこじんまりとしているので
より親密に、よりビビッドに「マタイ」の物語を体感していただけるかもしれません。

明日も心をこめて(頭は冷静に!)うたいます♪
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by takahashi_chiharu | 2010-04-03 01:12 | 演奏会記 | Comments(0)