BCJ:ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」プロジェクト終了!!
オペラシティでの公演、
BCJ:ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」プロジェクト全日程終了いたしました!
録音は、川口リリア音楽ホールで行いました。
響きの柔らかい、素晴らしいホールです。
…なんだか、ナウシカの腐海の底の、浄化された空間みたいに思えて来ます…
左右の壁がそう思わせるのだと思うけど、天井近くにある白い照明器具も、蟲の卵か繭のように思えて来て…
さらに私のお席からホールの壁を見ていると…
エリンギ…(失礼
ハードな日程ではありましたが、
録音セッションを通して、ベートーヴェンの音楽が身体に浸み通ってゆく日々でした。
長丁場のレコーディング、ゆっくりご飯を食べる暇もないので、
自作のお弁当や、
舞台裏のケータリングコーナーにお世話になり。
いつもながらスタッフの皆様には本当に感謝です。
そして本番。
ベートーヴェンの直筆譜、Kyrieの最初のページに書かれた言葉があります。
"Von Herzen - möge es wieder - zu Herzen gehen"
(心から-願わくば再び-心へと)
ベートーヴェンの心から出たものが、彼の心に帰っていけますように。
会場で共有する全ての人の心にも、行って帰ってくるものがありますように。
そう思って歌いたくて、
私もKyrieの最初のページにベートーヴェンの言葉を書き込みました。
本番は、
とにかく、すごくすごくすごく幸せでした。
ベートーヴェンが目指した響きって何だったのだろうと思いを馳せながら、
この素晴らしい音楽のひとつの部品になりたいと願いながらも職人に徹することのできない自分と戦いながら、
あっという間の本番でした。
一期一会。
あんなに思い悩みながら、簡単には手に入らないと知りながらも、平和を求めるんだ…
ベートーヴェンよ…
ぐっときました。
公演は完売、満員御礼!大入り袋が出ました。
ありがとうございます。
ベートーヴェンの言葉にちなんで、
小さなハートのネックレスを身につけて歌いました♪
このプロジェクトご一緒できた皆々様に(特にアルトの皆様に)、
会場に足を運んで下さった皆々様に、
思いを寄せて下さった皆様に、
そして、この場にめぐり逢わせていただいたご縁に
心から感謝いたします。
by takahashi_chiharu | 2017-02-04 06:19 | 演奏会記 | Comments(0)