BCJマタイ2014ツアー、終演!

2014年度のバッハ・コレギウム・ジャパンの「マタイ受難曲」ツアーは
愛知県芸術劇場での公演をもって、全5公演を終了いたしました。
昨日の、名古屋での最終公演は
ゲルト・トゥルク氏の、エヴァンゲリストとしての最後の公演でもありました。。

名古屋での活動をお支え下さっている後援会の方々が客席から見守る中、
リハーサルがスタート。
19番のレチタティーフと20番アリアは、
エヴァンゲリストとして受難の物語をかたるゲルトが唯一「歌う」部分ですが、
昨日の演奏は、特に心に沁みた。。。
最後の最後まで、装飾を入れて、毎回異なる魅力をもって歌われたゲルトと
それに答えるオブリガートを奏でた三宮さん。
お二人とも、本当にBravo!!!

また、イエスが息を引き取る場面では
イエス役のペーターとゲルトの、心のこもった連携が。。
「神よ、なぜわたしをお見捨てになったのですか」と
ペーター(イエス)はヘブライ語で、ゲルト(エヴァンゲリスト)はドイツ語で
お互いを尊重しあうように、引き立てあうように歌ったお二人。
絶品でした。

みんなみんな素晴らしかった。
オケの皆様も、
ソリストの皆様も、
そして今までとはまた一味違うコラールを歌えたのではないかと思われる合唱も。

どうして時は過ぎ去っていってしまうんだろう。
いまこんなに素晴らしいのにどうして同じじゃいられないんだろう、
切ないな・・・という思いと、

この5公演の間、もっと強く、もっと深く、もっと真っ直ぐにと
表現を求め続けて挑んでいらっしゃる方々がいる。
私も、合唱の一員として。
自分のやるべきことを、精一杯やれたと思う。日々新しく。

そうやって一度として同じではない時を積み重ねていくからこそ、
過ぎ行く時がかけがえのないものになるんだなぁ…
私には何ができるかしら。。
また、違う景色が見えるようになるんだろうか。
頑張らなくては・・・!
と、舞台の上でいつも以上に涙腺の緩んだひとときでした。。

カーテンコールで、ゲルトは雅明先生と抱き合い、
さらにコンティヌオとしてずーっとゲルトの語りを支え続けた秀美さんと優人くんとも、
ひしと抱き合い。
さすがに、涙が堪えられませんでした。
恐らく調子のいい時も悪い時も、その全てを表現へと昇華させてきたゲルト。
本当にありがとう。お疲れ様でした。

集中しきった演奏のあとは、後援会の皆様が打ち上げ兼親睦会を開催してくださり。
思えば、どの公演でも、お客様の集中力は素晴らしかったです!!!
特にソプラノの名アリア「Aus Liebe」などでは
息を潜めて、ハンナの歌に聞き入ってくださり、
ホールのなかに、特別な空間ができました。
演奏者とお客様とで作り上げられた、あの時だけの空気。
ありがとうございました。

今回も、参加させていただけて幸せなプロジェクトでした。
ご関係の皆様、ありがとうございました♪
また次回定期でご一緒できる皆様、どうぞよろしくお願いいたします(*^^*)
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by takahashi_chiharu | 2014-04-21 14:54 | 演奏会記 | Comments(0)