フィッシャー=ディースカウのことなど

またちょっと間があいてしまいましてすみません。

新しい家の整備をすこーしずつ進めたり、
新しい曲の譜読みを始めたり、
実家の家族と集まったり

日々ぱたぱたと過ごしておりますが。


ドイツリートの巨星、
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウが亡くなりました。

このことを知ったとき、あまりにショックで(+酔っ払ってたのもありますが・・笑)
「なんちゅうこっちゃ~」
と4回くらい言ってしまいました
(注:連れがいたので辛うじて独り言ではなかったですが)。

私の友人が
「彼が亡くなるなんて思いもしなかった」
と言っていましたが、私もまったくその通りでした。


ディースカウの演奏を、初めて聴いたのは
何の曲だったかなぁ・・・
「魔王」か「楽に寄す」か「詩人の恋」か・・・

とにかく、一度聴けば、その表現の鮮やかさ、
声の暖かさ、美しさ、言葉の裁きの巧みさ・・・
だれもが魅了されずにいられない
そんな、唯一無比の歌手。

それがディースカウだと思います。

でも、私はいつからか
ディースカウの録音を避けるようになりました。

聴けば必ず素敵だなぁ~と思うのだけど
素晴らしすぎて、
耳の奥に彼の歌が残って、離れなくなるから。

耳から入る影響というのは
意外と大きいものです。

私は私の歌をうたいたいのに、
どうしても、真似っこになってしまうから。

ディースカウだって、彼だけの表現をするために
作曲家について、詩人について学び、表現を試し、声を育て
たくさん努力をしたはずです。
シューマンやシューベルトの歌曲についての本も出版していますし、
「ディースカウ版」のシューベルト歌曲集なども出ています。

そうやって、
自分の道を探さなくてはいけない、と
改めて、教えてもらったような気がしました。

今こそ、ディースカウの演奏をたくさんたくさん聴きたいです。
シューベルト「水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」をはじめとしたたくさんの歌曲
シューマン「詩人の恋」「リーダークライスOp.24&39)」など、
ブラームスやシュトラウスやマーラー・・・
それから、パパゲーノをはじめとしたオペラでの素晴らしい演技・・・

'An die Musik' Schubert-Dietrich Fischer=Dieskau(Youtube)

ありがとう。
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by takahashi_chiharu | 2012-05-20 10:40 | 日々のこと | Comments(0)