聴く姿勢最高級。

3連休は、合唱団のご指導→レッスンに伺い→演奏会のお仕事、で
過ぎていきました。。。
どうも、カレンダーとは逆行しがちなこの業界。

昨日のお仕事について。

すみだトリフォニーホールで、
とある大人気ゲームのシリーズが、25周年を迎えたお祝いに
そのゲームに流れる音楽を、オーケストラと合唱で演奏するコンサートが行われ
合唱メンバーとして参加してきました。

昼の部/夜の部 の2回公演だったのですが
1800人入る大ホールは、2回ともほぼ満席。

私は、そのゲームをやったことがなかったのですが、
それでも、お客様がゲームの世界を愛して、
その音楽にも特別な思い入れを持っていることは
よーくよーくわかりました。

なぜかって?
お客様の、「聴くマナー」が
ものすっごく、素晴らしかったからです。

演奏者や指揮者が出てくると、わーっと温かく拍手。
(ゲームの生みの親であるスタッフの方々がステージに出てきたときの
お客様の興奮は、それを数段上回るものでしたが・・・☆)
一つ一つの曲の前後にも、それはそれは温かく、拍手。

音楽を聴くときは、ものすごく集中して聴いてくださって。

音楽を聴いて、その時の出来事、そのころの風景、光や匂いを
鮮やかに思い出すことってありますよね。
思い出ごと体に刻まれているというか。
ゲーム音楽でもそれは同じで、
ゲームの世界に目を輝かせていた少年少女の頃を思い出しながら
聴いてくださっていたお客様も多かったようで
目頭を押さえている方が、ちらほら・・・

そして、驚くべきことに

携帯電話の音をさせちゃう人も
曲と曲の間で咳払いをする人も
飴の包み紙をガサガサ言わせる人も
「私この曲がここで終わるって知ってますから」といわんばかりの
余韻が待てないフライング拍手をする人も

まったく、皆無。

・・・残念ですが普通のクラシックの演奏会で1800人もお客様がいれば
このうちのどれかひとつくらいには、頻繁に遭遇してしまいます。

本当に、気持ちの良い
「親しい静謐」とでもいうべき空気が
ホールの中に、ありました。

このホールにいる人全員が、
この音楽を心から「聴こう」としてくださっている証拠。

さらに。

演奏会が終わって、
穏やかに、しかし最高潮の感動に満ちていた会場内に
お客様は、温かい拍手を惜しみなく、途切れることなく注いでくれていました。
それは、
オーケストラ(90人フル編成)と合唱(70人)が退場する際、
オケのメンバーが先に退場し、さらに合唱メンバーが退場し終わるまで、
相当長い時間、続いていたのです。
・・・実際には、一向に鳴り止まない拍手に
司会を務めた、某・元NHKアナウンサーさんと
このゲームをこよなく愛する女性タレント(元祖ブログ女王でもある)さんが
急遽舞台に再登場し、お客様に感謝をお伝えして
ようやく、拍手が鳴り止んだのですが。


なんて素晴らしいお客さんなんだ・・・
今日、聴いてくださった方々は
ゲームの世界を愛しているから来てくれたのであって
生でプロのオーケストラを聴くの初めて、コンサートホールに入るの初めて、な方も
少なからずいただろうに、

音楽を聴く姿勢は、すでに最高級です・・・!

温かく、期待し、真摯に聴いていただけるとき
演奏家は、どれだけ勇気付けられることか・・・!
改めて、しゃっきりと姿勢が伸び、隙のない音楽をしよう!って
気合が入ります。

ちょっと、うらやましくもなりました・・・
こんなに、愛してもらえるなんて。
やっぱり、エンターテイメントの世界は、奥が深い。

素晴らしいお客様に出会えただけで、
このお仕事に参加できて良かった、
音楽やってて良かった、と思えました。

私も、改めて
お客様の期待に答える演奏をしなくては!と
エネルギーもらいました☆がんばろっと。
[PR]

by takahashi_chiharu | 2011-10-11 11:41 | 演奏会記 | Comments(0)