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BCJ定期リハ進行中。

BCJの9月の定期演奏会にも参加させていただいております。
世の中は3連休だそうで。。。

今回のプログラムでは、有名なカンタータ第140番
《目覚めよ、と呼ばわる声あり》が演奏されます。
・・・知らないなぁ、とおっしゃる方も、携帯会社のS社の
お父さんがドッヂボールしてるCMなんかで、
第1曲目の合唱曲がBGMとして流れてましたね。
テノールによる美しいコラールも聴きどころ。

この140番を、私はターフェルムジーク鎌倉でも演奏しましたが
やはり、演奏してみるとそれぞれ違った印象をうけるものですねー。
これは演奏技術がどうとかではなく。
例えば、CMで使われてた合唱曲は、ターフェルで演奏したときは
神秘のヴェールにやわらかく包まれた夜の中に、
「起きなさい・・・」と声が優しくこだまする・・・
と、そんな雰囲気でしたが、BCJでは
これから来る人、新しい世界への希望に溢れて
おめめをぱっちり、キラキラさせて待っている乙女たち・・・
みたいな印象。
どちらも、とっても魅力的な情景です。

また、今回のアルトのソリストは、BCJではおなじみのロビン・ブレイズさん。
ユーモアに溢れ、お茶目で温かいお人柄が
歌にもいつも満ちています。
「マタイ」や「メサイア」では何度もご一緒していますが
カンタータの合唱曲をお隣で歌わせていただくのはめったにないこと
(海外ツアーではそういうときがあったかな・・・?)です。
6月の定期、7月の世俗カンタータでは
ダミアン・ギヨンさんとご一緒でしたが
いつもクールで、とっても安心して声を合わせられるダミアンに対し
とっても生き生きとした歌いぶりに音楽への愛情が溢れていて
一緒に歌うと、エネルギーをたくさんもらえるロビン。
どちらも大好きなソリストさんです♪

それで思ったこと。
「音楽する」って、聴いてくださる方に対して表現を届けるだけでなく
演奏者同士のエネルギーの交歓の場でもあるんだよなぁ、と。
当たり前のことではありますが、とても大事なこと。
互いの、音楽に対する姿勢や心を、気持ちよく与え合って
目指す方向を共通認識して、共に進んでいく。
そのプロセスをまるごと楽しめるって、なんて幸せなことなんだろうと。

私も、音楽するのが好き!というエネルギーを
聴いてくださる方へ向けて放出するだけでなく
ご一緒に音楽してくださる方々とも、気持ちよく交し合える
そういう演奏者でありたいです。

東京でのリハーサルは今日で終わり、
連休明けからは神戸へ移動して録音作業を開始します。
合唱組は水曜日に移動です。
今回の定期演奏会は3連休(今月は連休が2回も!)の土曜日と日曜日、
しかもお昼間。
今からでも、オペラシティへお出かけになりませんか?
私にご連絡いただければ、少しだけお安くできます☆
カンタータの名曲をお届けします!

by takahashi_chiharu | 2011-09-18 22:50 | リハーサル日記 | Comments(0)