終わってみれば、バッハな7月

なんだかんだでそれなりに忙しかった7月も
今日で終わり。

ターフェルムジーク鎌倉の演奏会、
昨日、無事に終了いたしました。

3月の震災以降、
計画停電から節電へ、という世の中の流れのなかで
暑い夏の盛りに本番を迎えたこの演奏会も、実は、4月のころには
節電の影響でホールが使えなかったらどうしよう、
また大規模な地震が来たらどうしよう、と
開催自体が危ぶまれたのでした。
なんとか開催にこぎつけたものの、
お客様に来ていただけなかったらどうしよう・・・とも心配されましたが
本番の日を迎えてみれば、雨の予報も外れて、夏の日差しが射して
団長さん(超強力な晴れ男!!あっぱれ☆)はじめ関係者の皆様の思いが実り
大勢のお客様と、素晴らしいひと時を共有することができました。

今回の演奏会では、震災の犠牲となった方々への追悼演奏として
前回(今年の2月)に演奏したカンタータ101番の合唱曲を
演奏会の最初に歌いました。
2月の時には、まさかこんなことが起こるとは思いもよらなかったし、
今回の演奏会のプログラムも、はるか昔にすでに決まっていたわけですが
101番の合唱曲では
「主よ、私たちから苦悩を取り除いてください
災難や苦難からお守りください」
と歌い、
カンタータ30番の合唱曲では
「喜びなさい、贖われた群れよ」だし
カンタータ100番のテーマは
「神のなさることはすべて善い」
と、今後の復興への祈りを込められる曲目だったのです。
偶然なんだけど、なんか、すごいなぁ。
というより、こんな風に思えること自体が
音楽の力なんじゃないかな。

私は、前回「かつら剥き」と書いたように、
明るめの声を目指しました。
まだもちろん改善の余地ありですが、悪くない方向なのではないかという
感触が、舞台上でもありました♪
カンタータ30番のアリアも、フレーズを俯瞰して、先まで見通すように
それでいて、やさしく呼びかける・・・ を心がけてみました。
100番のアリアは
「主と同じくらい苦い杯を味わうことになっても、最後には慰められるのだ」
と歌うのですが
その苦さと、そこから逃げない気持ち、
そのあとの慰めと温かさが伝わったらいいな・・・と思いながら歌っていました。

よく、思うことなのですが
曲をさらって、いろいろ(私なりに、ない頭で)考えて、ってやっていくと
本番の舞台上で、どうしても欲が出ます。
もっとこうしたいな、もっと訴えたいな・・・って。
実際、30番のアリアは昔さらってあったので
他の曲よりも、より一層貪欲に、表現しようと努めることができたと思います。
結局は積み重ねた地層の厚さが本番に出るんですよね。たぶん。

昔さらったことのある曲を、忘れたころにまた歌うと
前とは違うことが見えたり、別の面白さが生まれたりするんだろうな。

ターフェルでの演奏会は、次回は来年2月です!
ここまで長い間かけて行われてきた「教会カンタータ連続演奏会」は
次回の演奏会をもって終了となります。
さらに完成度の高い演奏で、悔いの残らないように取り組みたいです。
ターフェルの団体としての演奏会は、
来年2月のあと、7月と11月にも予定されています。
ぜひぜひ、来年も要チェックです!

振り返れば、7月は
急に決まった名古屋行きに始まり、
BCJ世俗カンタータ→ロ短調の合わせ→ターフェル、と
バッハばかり歌っていたような気がします。
・・・合間に録音のお仕事等で違う曲も歌いましたが。

明日から8月!!
この夏こそは、「仕事で歌うから」とかそういうことのための練習だけでなく
今後勉強していきたい曲の下準備を、
します!
・・・とここで宣言してみる。

・・・去年の夏に意気込んで買ったフォーレの歌曲集がね。。。
そのまんま、本棚でご休憩中なんですの。まる1年。。。


歌いたい曲がある。
しあわせなことですね。

by takahashi_chiharu | 2011-07-31 23:00 | 演奏会記 | Comments(0)