再スタート。

今日は一日、雪でしたね・・・
その雪の中、日本声楽家協会の
コレペティトル専科の発表会に伺いました。

自分が歌うためにね。

※「コレペティトル」とは・・・
声楽家協会HPによると
「コレペティトルは、オペラの稽古現場や歌曲伴奏において、
表現内容、方法、発声や発音を指導できる《コーチ》
ときには共に音楽をつくる《パートナー》として重要な存在です。」
とのこと。
ですから、「コレペティトル専科」に在籍する皆さんは
オペラや歌曲の伴奏を学んでいるピアニストさん、なのです。
先月お手伝いさせていただいた、
東京音大大学院の伴奏科の授業内容に近いでしょうか。


事の起こりは今週の月曜日。
芸大の先輩からお電話いただき、
お風邪を引いてしまった歌い手さんの代わりに
今週金曜日にベルクの「七つの初期の歌」を歌ってくれる人を探している、
とのこと。

日程もすぽっ、と空いていたし
これも何かのご縁なのでしょう、と思い

勉強させていただくことにしました。

よくよくお話をうかがってみると
歌うのは歌曲集の第1曲め「夜」のみ、ではありますが
日本のコレペティトルの第一人者である森島英子先生に
ご指導いただけるということで

月曜日の夜に私と組んでくださるピアニストさんと電話でお話して
火曜日にはあわせをし、その足で
わくわくで、レッスンに同行させていただきました。

この場合のレッスンは、
私と組んでくださるピアニストさんのためのレッスンなのですが
ピアニストさんへアドヴァイスされている箇所というのは、
私の声によるアシストで、よりよく表現できることも多々あるし
「そっかーピアノパートはそんな構造になってるのか~!」
と興味深いこともたくさんあります。
さらに、歌い手である私にもアドヴァイスくださって。

あのとき、
コンクールの舞台で、
エアポケットに入ってしまったかのように
しゅーっと自分が萎縮してしまったのに

レッスンで、お美しい森島先生の微笑みに見守られて
「歌い始めから、音楽が動くといいね」とアドヴァイスいただいて歌ってみたら
するり
と、いろんなことができた(ような気がして)。

不思議ですねぇ・・・

しかしこれはレッスンでの、先生の魔法のアドヴァイスのおかげだろう、
本番の発表会で、どうなるか・・・

と、今日を迎えました。

発表会、ふたをあけてみれば
私の尊敬する伊原直子先生も審査員としていらしていて。

きゃーーーー。

ぐわーっと緊張が高まりましたが
舞台上で、歌いだす直前に

第一声で、自分に萎えるな。
音楽するぞ。

と自分に渇を入れて
歌いだしました。

んー、果たして演奏は
いろいろあったと思いますが
ピアノとの関わりの中で、いろいろ助けていただいて
この曲をすごく勉強したつもりでいたけど
新たに、よりアクティヴに表現できたかなと思えた部分もあって

そしてなにより
この曲を歌うにあたって、
弱い自分の心に負けなかった
そこの部分では、一歩前に進めたかな、と

突然、降って湧いたような機会でしたが

ほんとうに、いい勉強をさせていただきました。

私と組んでくださったピアニストさんにとっては
試験のような場であるこの機会に
お互い「はじめまして」で、
いろいろと心配な部分もたくさんあったでしょうに
私の歌に、たくさん心を寄せてくださって
感謝の気持ちでいっぱいです。


受講者全員の演奏が終わってから
森島先生と伊原先生から、受講者一人ひとりに講評をいただきました。
先生方のお言葉は、伴奏ピアニストを目指す受講者のみなさんへのアドヴァイスですが
歌い手である私にも、とても有益で胸に刻みたいお言葉がたくさんありました。
先生方は、お二人とも本当にあたたかく受講者の皆さんを見てくださっていて
お優しいなぁ・・・と思いました。
また、
繰り返し、言葉を変えて
心から発信して音楽する、表現する、ということをおっしゃっていたように思います。
ともすれば頭でっかちになりがちな、技術面ばかり追いがちな私も
あぁ、もっと体の底から音楽をテキストを感じて、味わって歌いたいなぁ~!
と、たくさんのエネルギーを分けていただきました。

「音楽するひとは、おなかの底に(音楽の)炎が燃えていなくちゃ」
とは森島先生のお言葉。
胸じゃなくて、指先とか声とかでもなくて
おなかの底、というのがポイントじゃないかなー、と私は思います。

反省点はいろいろありますが、
ここから、また再スタートだなぁ。


おおきな音楽の流れのなかに
すとーんと立って、
おなかの底にほのおを燃やして、歌うのだ。



ピアニストさんのためのレッスンのお手伝いをすること。
今のところ、これが一番
今まで自分が学んできたことを、
私らしく還元できることのような気がしています。
なおかつ、自分自身がものすごく勉強できる。
実は自分への恩恵のほうが大きいんじゃないか、っていうくらい。

ヴォイトレしたり、合唱団の指導をしたり
うたうひととの関わりも、同じくらい大好きなのだけれど。

関係者の皆様、先生方
素晴らしい機会を与えていただきまして、
本当にありがとうございました☆
[PR]

by takahashi_chiharu | 2011-02-11 22:38 | 演奏会記 | Comments(2)

Commented by 加奈子 at 2011-02-13 00:23 x
おなかの底に炎。
大きな一言だわ。私も持ち続けたい。
音楽って、与えてもらったり、与えたり、常に循環してるように最近強く思う♪ 目には見えないいろんな矢印があって。
音楽の循環、素敵だね☆
Commented by takahashi_chiharu at 2011-02-15 00:47
>加奈子さま
そうだねー。音楽の循環。あるねあるね♪
特に、歌とピアノ、とか歌とオケ、で演奏してると
すごく感じるよね。
あ、合唱とか重唱とかアンサンブルでも感じるなぁ。
与え合って、受け取りあえる演奏、したいね♪